130名の犠牲者を出したパリ同時多発テロ(Attantats du 13 novembre)から3年目になる本日11月13日(火)、パリ市内では犠牲者を悼む行進が行われました。行進は、多くの犠牲者が出たパリ11区のバタクラン(Bataclan)劇場や、劇場のあるヴォルテール通り(Boulevard Voltaire)を通り、犠牲者を追悼しました。(画像はLe Figaro.frからお借りしました。)
死者130名を出したパリ同時多発テロ
2015年11月13日夜(日本時間14日早朝)パリで一般人を狙った同時多発テロが発生し、パリ市内のカフェや劇場、パリ市北部のサン=ドニ(Saint-Denis)にあるサッカー場などが襲撃されました。死者130名、負傷者350名を出す、フランス史上最悪のテロ事件になりました。
当時のフランソワ・オランド(François Hollande)大統領は、テロ翌日に行われたスピーチで、一連の事件はイスラム過激派組織「ISIL」(Islamic State in Iraq and the Levant/イラク・レバントのイスラム国)によるものであると断定し、ISIL側も犯行声明を出しました。
襲撃を受けたバタクラン劇場は、今
当時、アメリカのロックバンド、イーグルス・オブ・デス・メタルのコンサートが行われていたパリ11区にあるバタクラン劇場では、乱入した4名のテロリストが銃を乱射し、89名が死亡しました。テロリストは3名が自爆、1名が治安部隊によって射殺されています。
この劇場は2016年9月に改修を終えて再オープンし、現在も演劇や音楽の公演が行われています。劇場の経営権は、広告や食品サービス、デジタル事業などの複合企業であるラガルデール社(Lagardère)の系列会社が担っています。
事件直後は人気の陰りが心配されましたが、観客数は事件前の90%にまで復活しました。
劇場は新しい音楽ディレクターや、演劇・映画のプロデューサーを迎えたり、公演プログラムを工夫するなどの対策で活気を取り戻そうとしています。2018年11月と12月には、アフリカやイギリス、アメリカなどからアーティストを招致する予定です。
テロ事件から3年が経ち、襲撃のあった劇場は徐々に活気を取り戻しています。
執筆あお