第一次世界大戦の終戦から100周年、各国元首がパリに集結

2018.11.12


11月11日(日)、第一次世界大戦(la Première Guerre mondiale)の戦没者追悼式典がパリの凱旋門(l’Arc de triomphe)で行われました。今年は1918年11月11日の第一次大戦休戦協定(l’Armistice)の締結から100周年にあたります。

 

1918年11月11日から100年

7000万人の戦士を悼むため、米トランプ大統領や露プーチン大統領を含む72カ国の国家元首が参加しました。独メルケル首相も列席し、これは終戦後はじめての事でした。

記念行事の外交的な意味

マクロン大統領は約20分のスピーチを行い、その中で「犠牲者の記憶が、我々のために亡くなった方々の証となることを忘れてはならない。このことを思い起こしましょう」と述べました。

また、スピーチには「パトリオティズム(愛国主義)はナショナリズム(国家主義)とは対極にあります。ナショナリズムとは裏切りのことです」という一節もありました。とりわけマクロン大統領の頭にあったのは、ナショナリズム(国家主義)の動きにさいなまれる各国の現状です。

スピーチは世界大戦の追悼のみならず、各国のリーダーへの外交的なメッセージという意義もありました。

出席したトランプ大統領やプーチン大統領、トルコのエルドアン大統領はマクロン氏のメッセージをどのように受け取ったのでしょうか。

 

同時に開催されたパリ平和フォーラム

11日の記念式典の後には、パリ19区のラ・ヴィレット大会議場(La Grande Halle de La Villette)にて「平和のためのフォーラム(Forum pour la paix)」が開催され、ここでも各国の国家元首による意見交換が行われました。

しかし戦没者追悼式典には出席したトランプ大統領の姿はなく、仏米関係の不調和な様子が示されました。

執筆あお

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