8月8日(木)、フランスの閣僚達は7月27日から8月18日の3週間夏休みに入っていますが、マクロン大統領はどのように夏休みを過ごしているのでしょうか?
閣僚の行き先はパリから3時間以内
「政府に休みなんてない」のは当たり前、とはいえフランスの閣僚達も夏休みを取ります。3週間もの長い休みですが、閣僚は24時間いつでも連絡がつくことと、緊急時に3時間以内にパリに到着できること、つまりあまり遠くに行かないよう指示されています。
マクロン大統領は昨年同様、7月25日から大統領専用の別荘であるブレガンソン砦(Fort de Brégançon)にブリジット夫人および家族と滞在しています。
ブレガンソン砦は南仏ヴァール県(Var)の地中海に面するブレガンソン半島に位置しています。
大統領ご一行、地元のピザ屋で夕食
大統領の別荘から18kmに位置する地中海沿岸の町、キャップ・ネーグル(Cap-Nègre)のピザ屋「レ・シレーヌ(Les Sirènes)」は、日曜日の午後、大統領ご一行15名の予約の電話を受けました。
地元紙ヴァール・マタン(Var-Matin)の取材によると、オーナーのジュヌヴィエーヴ・ジュエ(Geneviève Jouet)さんとマリーズ・カステル(Maryse Castel)さんは、「とにかく最初はただただ驚きました」、「ご予約時に特に指定されたわけではありませんが、なるべく店内の静かな場所を用意しました」と、200席が満席の中、大統領に最大限配慮して迎えたようです。
オーナー2人は、「大統領ご一行は、カジュアルな雰囲気のうちの店で、終始リラックスして食事をされ、ご満足されていたと思います」、また「彼らは話しやすく謙虚な人達だった」と、その時の様子を嬉しそうに語っています。
大統領と記念撮影
Pizzas "à la bonne franquette" et sortie en mer pour @EmmanuelMacron et Brigitte Macron dans le Var via @var_matin https://t.co/XutIkGb8ge pic.twitter.com/Ctif1D9lKl
— Var-matin (@Var_Matin) August 6, 2019
8月15日には南仏で式典参加など政治アピール
地中海で海水浴などバカンスを満喫していると思われるマクロン大統領ですが、フランスの祝日8月15日(聖母マリア被昇天祭)には、第二次世界大戦の南仏プロバンス地方連合軍上陸(1944年8月15日)を記念する式典に参加するなど、休暇先での政治的アピールも忘れてはいません。
19日はプーチン大統領を避暑地に招待
休暇明けの8月19日には、8月末にビアリッツ(Biarritz)で開催されるG7に先立ち、ロシアのプーチン大統領をブレガンソン砦に招待すると発表されています。
執筆:マダム・カトウ