パリ シャルル・ド・ゴール空港  本日50歳の誕生日

2024.03.08

2024年3月9日(金)、1974年3月8日に開港したパリ・シャルル・ド・ゴール国際空港(aéroports de Paris Charles-de-Gaulle)は本日、50歳の誕生日を迎えました。

 

パリ第二の空港、あだ名は「カマンベール」

ド・ゴール空港には現在8つのターミナル(ターミナル1、ターミナル 2A、2B、2C、2D、2E、2F、2G、ターミナル 3)がありますが、74年に開港したのはターミナル1のみで、その形が円形であることからすぐにフランスを代表するチーズ「カマンベール」(Camembert)の愛称がつけられました。

開港から5日後の3月13日朝6時、ニューヨーク発TWA航空のボーイング747機が、最初の民間航空機として到着しました。

現在、同空港には298の駐機場があり、うち131がターミナルに隣接しています。利用客数は、コロナ禍前の2019年で7,620万人でした。

 

64年、オルリー空港が手狭になり第二の空港プロジェクト発足

1964年、高度成長期真っ只中のフランスで、すでに存在していたオルリー空港(aéroport d’Orly)が狭すぎることから、政府閣僚評議会は第二の空港建設を承認します。

こうして新空港建設プロジェクトが発足しました。

建設用地として、パリの北25kmにあるロワシー・アン・フランス(Roissy-en-France)周辺の7つの自治体にまたがる3,000ヘクタールの土地が用意されました。

設計は、関空も手掛けたアンドリュー氏

プロジェクトの責任者として指揮をとり、設計を手掛けたのはパリ空港公団(aéroport de Paris : ADP)の建築士で若干29歳のポール・アンドリュー(Paul Andreu)氏でした。

フランスの理工系エリート校の一つエコール・ポリテクニーク(École polytechnique)とパリの高等美術学校、エコール・デ・ボザール(École des Beaux-Arts, ENSBA)の両方を卒業した、つまりエンジニアとアーティストという二つの才能を兼ねた同氏は、ボザールに通いながらエンジニアとしてオルリー空港の滑走路の建設に従事していました。

斬新なデザイン、フランスを代表する空港設計士

ターミナル1の円形内を移動するエスカレーターは透明のチューブになっていますが、当時画期的だったこの未来をイメージさせるデザインで、アンドリュー氏は一躍有名になります。

その後、アブダビ、ジャカルタ、カイロ、ニース(Nice)、ボルドー(Bordeaux)などフランス内外にある20の空港建設を手掛けるなど、フランスの空港建設の第一人者として活躍しました。

ちなみに大阪の関西国際空港もアンドリュー氏の設計によるものです。

 

拡張し続けたド・ゴール空港、欧州一の規模に

1982年にターミナル2が完成、当時はターミナル2のAとBはエールフランス航空専用でした。その後さらに拡張され、現在合計3,237ヘクタールのドゴール空港は欧州一の規模を誇っています。

ちなみに、フランクフルト・ラインマイン空港1,203ヘクタール、ロンドン・ヒースロー空港1227ヘクタール、羽田空港408ヘクタール、関空 317ヘクタールであることから、ドゴール空港の規模の大きさがうかがえます。

執筆;マダム・カトウ

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