チャールズ3世、26日フランス訪問 ベルサイユ宮殿の晩餐会、予定変更か 抗議デモ懸念で

2023.03.24

チャールズ3世、26日仏訪問 抗議デモ懸念でベルサイユ宮殿ディナー変更か

2023年3月24日(金)、英国のチャールズ3世は26日(日)国王即位以来初めてフランスを公式訪問します。フランスでは年金改革法案が政府により強硬採択されたことから、反対する国民の態度は硬化する一方で、ストおよびデモが激しさを増しています。27日(月)には、英国王を迎えるベルサイユ宮殿での盛大な晩餐会が予定されていますが、抗議デモのリスクによる直前の予定変更の可能性も出てきました。また、28日には新たなストおよび抗議デモが予定されています。(追記:訪問は最終的に延期となりました)

 

英の権力と富の象徴、年金改革抗議デモ渦中、最悪のタイミングで仏訪問

チャールズ3世は仏英2国間の揺るぎない友好関係を祝う目的で、26日から29日の3日間、国王即位後初めてフランスを訪問します。

本来の予定では、27日に凱旋門にてセレモニー、大統領官邸エリゼ宮(Palais de l’Élysée)訪問、19時にフォーブール・サン=トノレ(Faubourg Saint-Honoré)通りにある英国大使館からベルサイユ宮殿に向け出発することになっています。

19時30分ごろベルサイユ宮殿に到着予定の新国王夫妻は、この日のために特別に開けられるロイヤル・ゲート(Grille royaleからロイヤル・コート(Cour royale)に入り、マクロン大統領夫妻による歓迎を受けます。

ロイヤル・チャペル(Chapelle royale)でオペラ・ロワイヤル・オーケストラ(Orchestre de l’Opéra Royale)による英作曲家の作品を中心に特別に用意したコンサートの後、20時に閣僚など政府関係者、アーティストや作家、ミュージアムの館長ら、イギリスと関わりのある起業家など、200人の招待客を集めた盛大な晩餐会が行われます。

チャールズ国王は、母エリザベス女王が1957年に通ったのと同じ「女王の間」(Appartements de la reine)を通り、「鏡の間」(Galerie des glaces)に入場します。

フランス国王ルイ14世が作らせた、この美しい鏡張りの回廊には全長50メートルのテーブルが用意され、その上に最高級のセーブル焼の皿やバカラのグラスが並べられます。

国王は、64歳になっても「リタイアしたくない仕事」と揶揄、仏報道

セーブル焼は、1758年ルイ15世時代の国王の金銀細工師デュプレシス(Jean-Claude Duplessis)作の絵皿「鳥たちのデュプレシス」(service Duplessis aux oiseaux)をはじめ、大統領官邸が所有する中でも最も美しい皿がこの日のためにベルサイユ宮殿に持ち込まれます。

年金受給開始年齢が62歳から64歳へと2年延長される年金改革は、庶民にとっては死活問題ですが、そのような状況で訪問する英国王を指して「(贅を尽くした待遇に)慣れっこになっている」から「64歳になっても、84歳になってもリタイアしたくないだろう」とラジオ局RTLは皮肉たっぷりに報道しています。

直前のスケジュール変更あり

英国王の訪問スケジュールは昨日今日決まったわけではありませんが、フランス国内では2ヶ月前から今回の年金改革に反対するストと抗議デモが繰り返されています。

昨日23日も大規模なストと抗議デモが行われ、パリ市内では参加者がごみ収集職員ストで山積みになったゴミに火をつけるなど、治安に不安材料が出ています。

バッキンガム宮殿の国王警備班は、フランスでの抗議デモの動向に注視しており、今週月曜から英外務省と密に連絡を取っています。

 

続く年金改革抗議ストとデモ、次は28日

23日のデモ参加者は全国で100万人を超え(政府公表数字、労組発表は350万人)、年金改革法を「取り下げるまでやめない」と表明する労組は、28日(火)に10回目のストおよびデモ行進を発表しています。

交通への影響は、ストへの動員数により未定ですが、昨日と同程度の影響が予想されます。

詳しくは48時間前〜前日に発表されます。

執筆:マダム・カトウ

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