今回はフランス語の履歴書「CV(セーヴェー)」の書き方についてです。CVはラテン語のcurriculum vitaeの略です。
決まったフォーマットがないフランスの履歴書
履歴書というと、日本では専用の用紙が売られていて、それを埋めれば完成ですよね。ところが、フランスで提出するCVには決まったフォーマットがない(!)んです。
決まったフォーマットがないということは、逆に言えば自分の売りにしたいことを強調することができます。ただしもちろん、基本情報は必要です。
必須事項は?
まず、普通最初に書くことは…
1. 名前 : Prénon NOM
2. 連絡先(住所、電話、Eメールなど): 相手が連絡してきやすいようにするとよいでしょう
3. 生年月日と出生地 : 例えば1990年の1月1日東京生まれでしたら、Né(e) le 01 janvier 1990 à Tokyo, Japonと書きます。女性の場合はNéeと女性形になりますよ!
4. 国籍 : 日本国籍ならNationalité : Japonaiseと書きます。nationalitéが女性名詞なので、男性でもjaponaiseと女性形になります。
ほかには…?
ほかに留学先に提出するCVの内容として必要な情報は学歴、学位、研究実績、奨学金の有無、話せる言語とレベル、あれば職歴、受賞歴といったあたりでしょうか。
CVはあまり長すぎても相手が読む気を失ってしまうので、指定がない場合は2ページから長くても2ページくらいが良いと思います。
伝えたいことを強調する
これは絶対に伝えたい!という内容は、前の方に持ってきて必ず目を通してもらえるようにしましょう!たとえば、卒業論文で学長賞をもらった、という輝かしい経歴がある場合は、ここぞとばかりにそれを強調すべきです。
逆に、奨学金をとれていない…というマイナスなことがあったら、その項目は書かなければよいのです。どの項目を取捨選択するかが、CVの書き方の最大のポイントです!
以前書きましたが、大学(院)の入学に必要なフランス語レベルは、大学・専攻によりますがおおよそB2~C1でしたね。ですから、正規留学の場合にフランス語レベルを書いてプラスに働くのはB2(実技系など、場合によってはB1)以上ではないかと思います。
相手の視点に立って書く
あくまでも相手の視点でこの人良さそうだ!と思ってもらえそうな事項を強調して書きましょう!
⇒前回の記事 フランス留学準備(6)大学院「指導承諾書」とメールの書き方(2)
執筆 momo