知っておこう!パリ、メトロで注意すべき3つのポイント

2016.11.24

メトロの注意点

パリは比較的小さな都市ですが、移動はやはりメトロが便利。アールヌーボー調の優美なエントランスのイメージも手伝って、メトロでの移動を旅の楽しみの一つにしている人も少なくないと思います。

しかし、パリのメトロのシステムは日本のそれとは異なる部分も多く、この階段を降りた先には想像もしなかったトラブルが待っているかもしれません。今日はパリのメトロで陥りやすいトラブルと、その回避法をご紹介します。

 

① 前後駅・時刻表の表示がない!

日本の地下鉄の駅表示には、路線名と前後駅の記載があります。
しかし…パリの駅表示はこの通り。

パリの駅名表示

駅名しか書かれておらず、前後の駅の記載はおろか、路線名もわかりません。
駅名以外は、全て天井からぶら下がっている看板を参考にします。

パリの駅の看板

ここに路線名・終点駅・次の電車までの待ち時間が記載されています。時刻表・前後駅の記載はありません。

パリのメトロはそこそこの頻度で来るので時刻表はなくてもあまり困らないのですが、各路線の終点駅を覚えるのはなかなか大変。特に複数路線が止まる駅では、間違って違う路線や逆方向の電車に乗ってしまうこともしばしばです。

なので、パリのメトロに乗る際は、路線図の携帯が必須です。路線図には必ず各路線の終点駅が記載されていますので、こちらで確認しながら移動しましょう。路線図は各駅の窓口でもらうことができます。

また、パリ在住の人はRATP(パリ交通公団)のアプリかParis Pratiqueと呼ばれる、メトロ・バスの路線図や地図が載っている小冊子を持ち歩いています。パリに頻繁に訪れる人、長期滞在する人は、こちらも活用するといいでしょう。

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パリ住民のバイブル、Paris Pratique。
ほぼ全てのキオスク、書店で売っています。

 

② 切符をなくしてしまうと大変なことに…

パリでは駅構内に入ってしまえば、出る時には切符の提示は不要なので、駅構内に入った途端切符の存在を忘れてしまう人も少なくないでしょう。しかし、うっかり切符をなくしてしまうと、思いがけないハプニングが起こる場合があります。

最近、RATPでは度重なる無銭乗車が問題視されており、抜き打ちで切符チェックをすることが多くなってきました。

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このようなロゴのついたユニフォームを着たRATP社員が複数名で通行人の道をふさぎ、切符のチェックをします。場所は主に駅の構内・バスやトラムの車内です。

入場記録のないNavigo(非接触型のIC乗車カード)を持った人、切符の半券を持っていない(またなくしてしまった)人は、その場で罰金を請求されます。その額、なんと33ユーロ!しかもその場で支払えない場合、更に10ユーロ課金されます。支払日によっては更に金額が上がることも…。

メトロに乗るときは、改札を出るまで決して切符をなくさないように気をつけることが重要です。

 

③ バリアだらけの駅構内

最近では日本の地下鉄もバリアフリー化が進み、ほぼ全ての駅にエレベーターがついています。しかしパリのメトロでは、エレベーターのついている駅はほぼありません。多くはエスカレータすらないのが現状なのです。これはDenfert-RochereauやGare du Nordのように、空港に通じる駅でも同様です。

空港を電車で往来する際は、重いトランクを担ぎながら何度も階段を昇り降りしなければなりません。しかもパリのメトロの乗り換え駅は通路が入り組んでいることが多く、上って下りてまた上って…を何度も繰り返すことになります。ベビーカーも同様で、あまりにも不便。ですからパリ住民は、ベビーカーの場合は基本的にバスで移動しています。

配車サービスUberの影響を受け、ここ最近空港からパリ市内までのタクシー代が一律55ユーロになりました。大きな荷物を持って移動する際は、少し高くついてもタクシーでの移動が無難かもしれません。

戸惑うこともあるかもしれませんが、基本的にメトロはとても便利で楽しい乗り物です。ぜひ、この3点を押さえて快適なメトロの旅を!

Megumi Sumnail
執筆:Megumi

 

 

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