はじめまして。パリ在住3年目のMegumiです。現在はパリの大学で「文化媒介学」を学んでいます。
文化媒介学とは、美術・芸術・文学・歴史…あらゆる「文化」を築くものと、人あるいは社会とを繋ぐ学問。文化セクターへの就職を目指す人のための学科です。私はその中で「映画・写真・オーディオビジュアル」を専攻しています。
専攻の理由は、私が映画好きなこともありますが、何よりも「言葉の限界を超えたい」と思ったからです。
中学・高校時代をアメリカで過ごし、今またフランスで過ごす私はこれまでに何度も、言葉のみでのコミュニケーションに限界を感じる瞬間を経験してきました。
コミュニケーションは言語情報だけではなく、ジェスチャーや表情などの視覚情報、そして音や匂い…その他多数の要素で成り立っています。フランス語で会話する際も、机越しあるいはSkype越しに見える相手の表情や声のトーンで、私たちは実に多くの情報を得ていますよね。
そこで、映画・写真などを通じて言語以外の情報を理解する方法を学べば、その限界を超えることができるのではないだろうか?そう思ったのです。
その試みは、限定的には正しかったように思いますが…。不思議なものです。言葉を超えたそれらについて語るとき、私たちはまた言葉を使わざるを得なくなります。言語以外の情報も、それらを共有するためには、説明のための言葉が必要になるのです。
だからやっぱり、言葉を使ってコミュニケーションがとれることは、とても大事だと気づきました。
そんな私もまだまだフランス語は勉強中の身。でも今の私が見て、聞いて、感じたフランス文化を、この場を介して皆さんと共有できれば幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします!
執筆 Megumi