みなさま、はじめまして。このたび、ファッションコラムを執筆させていただくことになりました、ライターのKUMICOと申します。 私がはじめてフランス・パリを訪れたのは、今から10年前の冬になります。 初日の夜に訪れたシャンゼリゼ通りと、美しい存在感を放っていた凱旋門の景色は、今でも忘れることがありません。そして、冷たい空気を頬に感じながら「この街とは相性が良いな」と思ったのです。
当時はアパレル関係の仕事に就いていましたので、華やかであろう現地ファッションにも期待していました。しかし、そこで暮らす人々の服装は全体的に黒が多く、想像していたものとはかなりかけ離れていたのです。
それは決して期待外れではなく、非常に興味深いものでした。なぜなら、日本では知り得ない「パリ流のおしゃれ」を目のあたりにすることができたからです。 その旅をきっかけに、年に1度はパリを訪問するようになりました。
私が見てきたこの10年、パリのファッションは基本的に変わりはありません。しかし現在は、以前よりもさり気なく着こなしに「流行」が取り入れられており、時代の流れを感じます。
これからはじまる連載の中では、あらゆる角度からパリのおしゃれについて語らせていただきます。雑誌で見るおしゃれなパリジェンヌではなく、普段着の彼女たちに目を向けて、みなさまの着こなしの参考となるものを書き留めていければと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
執筆 KUMICO