ノルマンディーの守護聖人の日を祝おう!聖ミシェル(ミカエル)の日

2014.09.25

ヨーロッパのカレンダーには毎日聖人の名前が書いてあるのをご存知ですか?自分と同じ名前の聖人の日に「おめでとう!Bonne fête!」と声を掛けられることが多いです。同じ名前の聖人が守護聖人となるからです。今回はノルマンディーの守護聖人についてお話します

 

日本の守護聖人は?

この、「守護聖人」という概念、耳にしたことがある方も多いでしょうね。実は、個人のみならず、国や地方、町、教区、職業別などにも守護聖人が存在します。有名なところでは、アイルランドの守護聖人である聖パトリック。

3月17日の聖パトリックの日には、全世界のアイリッシュパブで緑の服を来た人々が祝うのを目にするはずです。ちなみに、日本にもちゃんと守護聖人がおり、それは聖フランシスコ・ザビエルです。

 

ノルマンディーの守護聖人 聖ミシェルの日

9月29日は、ノルマンディーの守護聖人聖ミシェルの日です。聖ミシェルは、言わずと知れた大天使の1人。ミカエルという呼び名で聞いた方も多いでしょう。フランス語読みだとミシェルとなります。上の画像は日本でも有名なモンサンミシェルに建つ聖ミシェル僧院

en6-2この僧院の尖塔には、ちょっと遠目では分かりづらいですが、聖ミシェルが悪魔の象徴である竜を退治する様子を模した彫刻が飾られています。

パリの左岸にあるサンミシェル広場の噴水にも聖ミシェルが悪魔を倒した場面の彫刻がある。この9月29日、聖ミシェルの日を記念して、ノルマンディー祭りが各地で企画されています。

 

2014年のノルマンディー祭り

パリから便も良いヴェルノン駅を降りて徒歩10分のクレープレストランCrêperie Du Grevarin*1では27日にノルマンディーの旗の色である赤と金の服で食事に行くと、シードルを1杯ご馳走してもらえるそうです。

ヴェルノン駅は、近くにモネの家があるので、下車したことがある方も多いのではないでしょうか。パリから西に向かって、この辺りがノルマンディーの入り口という感じがする場所です。
*1:住所 12 rue du Grevarin, 27200 VERNON

シードル製造農家の見学と試飲会

シードルがお好きな方には、シードル製造農家の見学と試飲会はいかがでしょうか。車がないと難しいかもしれませんが、トゥルーヴィルとオンフラールの間にあるアプルヴァル館で見学できます。*2 シードルの世界にどっぷり浸かれること請け合いです。
*2 住所:15 chemin des Mesliers, Pennedepie

ノルマン旗で飾られるコルネイユ橋

またルーアンでは、コルネイユ橋が赤と金のノルマン旗で飾られることになっています。祭りの日は大聖堂前にノルマンディーの特産市が開かれます。食品がテーマで、時間帯によってオーガニック食品、チーズ、季節ごとのデザート、鶏肉料理と、さまざまな料理が紹介される。

ルーアン郊外のタイイ城は無料で見学が出来ます。などなど、このノルマンディー祭、今年はまだ2年目の催しだが、すでに参加する町や商店、レストランも増えてきて、今後どう膨らんでいくか楽しみな企画です。

 

最後に

秋になって、ふと暖かさの戻るいいお天気の日を、日本語では小春日和と言い、英語ではインディアン・サマーと言うが、フランス語では「聖ミシェルの夏」と呼ぶ。どうぞ、聖ミシェルの日のノルマンディーが良いお天気の「聖ミシェルの夏」に恵まれますように。


執筆:ゆき

 

 

 

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