今回はフランス各地の催し、ストリートパフォーマー・大道芸についてお話します。芸術的センスに溢れた彼らのパフォーマンスには圧巻です。機会があればぜひご覧になってくださいね。
芸術的なストリートパフォーマー
ストリートパフォーマーに多く見られるのが、彫刻に扮したり、その場で絵を描いたり、時には素晴らしい演奏に、その場から動けなくなることもあります。
スプレーアートでしょうか。素晴らしい芸術センスですよね。
演奏家のタスマニア出身だというトム・ワードもその一人。彼の演奏は、胸の真ん中にぐさりと入ってくる音色で、偶然通りかかった人々をt釘付けにしていたのが印象的でした。
多種多様なストリート・パフォーマンスは、趣味の延長で参加する人もいれば、それを生業としている人たちもいます。
日本でも公演 コンパニー・デ・キダム
コンパニー・デ・キダムCompagnie des Quidams は、ストリートパフォーマンスを行いながら、その発展を探ることを目的として1994年に創設されました。
彼らの守備範囲は、劇、サーカス、音楽、ダンスと広く、またパフォーマーの養成講座も開いています。本拠地はエトレ。リヨンの北東およそ80キロメートルに位置する、人口800人の小さな町です。
コンパニー・デ・キダムは、これまでに40カ国以上でパフォーマンスを行ってきており、日本でも2010年に六本木アートナイトに参加したことが知られています。
彼らが現在フランス各地で演じている新しい出し物は、”FierS à Cheval” (フィエール・ア・シュヴァル)。Youtube画像はこちらから。
キダムのパフォーマンス
先日、このパフォーマンスを目にする機会がありました。暮れかかる町を、真っ白なコスチュームに身を包んだ人たちが、音楽に合わせて練り歩きます。
それだけでも十分幻想的な雰囲気が盛り上がりますが、更に、途中で、高さ3.5メートルを越える白馬へと”孵化”するのです。馬の内部から明かりが灯り、音楽も馬のいななきや蹄の音まじりのものに変わります。
最後は馬の円舞で終わるのですが、終始、大変オリジナリティに溢れたものでした。今後のフランス内外での上演予定は、ここでチェックできます。公演をご覧になった方は、きっとストリートパフォーマンスの可能性の大きさを、実感されたことでしょう。
執筆:ゆき