【er動詞の例外?②】préférer, repérer…アクサンの向きはなぜ変わる

2019.03.07
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「er動詞の例外?」シリーズ第二弾、今回は ② préférer, repérer タイプの動詞についてです。

前回を振り返ると、 ① acheter, appeler などの動詞はアクサンや子音を加えることで、まったく読まなかった e を [ɛ] (広い「エ」)と発音できるようになるのでした(なぜ子音を二つにすると「エ」と読めるようになるかは説明が長くなるので、気になる方はアンサンブルアンフランセのレッスンでお聞きくださいね)。

では préférer などの動詞はどうでしょう?

「e」の性質を知ること

préférer は一人称単数に活用させると je préfère 。原形と違うのは「アクサンの向き」です。一つ目のアクサン・テギュはそのままですが、二つ目が逆になっています。

もちろんわけもなく反対になったりしないし、打ち間違いでもありません。こういった変化は例のごとく、すべて発音しやすくするために起こるのです。

ここを理解するためには、フランス語で発音しやすいのはどんなときなのか(以前の記事【発音規則のおさらい3】を参照)、それから変幻自在のアルファべ「e」の性質をわかっておくことが重要です。

「e」の読み方

今まで見てきた流れだと、e

・何もついていないときは、全く読まないか、弱く読む([ə])か、[ɛ] と読む
・アクサン・グラーブがついているとき(è)は、[ɛ] と読む

という性質がありました。これに加え

・アクサン・テギュがついているとき(é)は、[e] (狭い「エ」) と読む

のです(何もついていなくても [e] と読むことがあります。ややこしい…)

[ɛ] と [e]の違いが重要

[ɛ] と [e] の区別は、普段はそこまで気にする必要はないものです。しかしアクサンの向きが問題になるときには、けっこう重要だったりします。

音の違いを説明すると…。

[ɛ] =「ア」と言うつもりで口を大きく開いて「エ」と言う。
[e] =「イ」と言うつもりで口を横に引いて「エ」と言う。

[ɛ] が広くゆったりと包容力があるのに対して、[e] は短く尖っています。実はこれが問題なのです。

préférer で説明すると…

préférer は原形だと [pre | fe | re] と発音され三音節です。これが活用形になると、原形で読まれていた最後の [e] がなくなり、[pre | fer] と二音節になります。

しかし [e]は刃物で切ったような鋭く短い音。音節の最後に置くことは出来ても、後ろに [r] を迎え入れる余裕はないのです。

そこで [ɛ] の出番です。[ɛ] は口の力を抜いて広くゆっくり出す音なので、後ろに子音を取ることができます。

よって[prefer] ではなく[prefɛr] のほうが好ましくなり、[ɛ] と発音するのだから é ではなく è と書きましょう、というわけですね。

 

関係ないようなところにも法則が

ただでさえムズカシイ音の現象を文字で書いているので、わかりづらいところも多々あると思います。それにフランス語の「言いやすさ」が感覚的にわかるようになるには、それこそたくさんの練習と時間が必要です。

完璧でなくてもいいのです。でも一見なにも関係ないようなところに法則があると知るのは大事だし、e にもいろいろあるとわかっておくと、さまざまなところで役に立ちます。

次回はシリーズ終章、③ manger, commencer … についてです。

執筆 アンサンブル講師Hibiki

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