フランス語の新聞を読んでみよう!その4:新聞によく使われる国名・大陸名

2019.02.08

新聞記事

新聞記事では、名詞を様々な言葉で言い換えます。これは、記事のなかで繰り返し表現を避けるためのテクニック。この言い換え表現をマスターして、新聞記事をスムーズに読めるようになりましょう!

 

フランス語の言い換え表現

日本語ほど自由に主語や述語を省略しないフランス語では、記事の中に何度も同じ名詞を使わないように、”言い換え”を行います。

このような言い回しのことをフランス語で、ペリフラーズ(périphrase)といいます。”婉曲”という意味でも使う単語です。覚えておきましょう!

 

これだけは知っておきたい「フランス」と「日本」の言い換え

フランスと日本を指す単語は、国土の形にちなんでいます。

フランス=六角形

代表例から紹介しましょう。まず、フランス(la France)は「六角形(l’Hexagone)」
これはフランスの国土が、六角形をしているからだとか・・・。

日本=列島

同じように、日本(le Japon)は「列島(l’Archipel)」と表現されます。
ヨーロッパ大陸に位置するフランスならではの視点ですね。

日本を表すほかのフランス語

日本を表す表現として、「日出ずる国(le pays du Soleil levant)」と古風な表現も使われています。「太陽(le soleil)」と「昇る(lever)」の現在分詞が組み合わさっていますよ!

また、日本のことをローマ字表記で「ニッポン(le Nippon)」と表現することもあります。「列島(l’Archipel)」や「日出ずる国(le pays du Soleil levant)」よりは格調が下がりますが、新聞ではこれらと同じくらい頻繁に用いられます。

 

大陸名も覚えておきたい

大陸の呼称は、世界史の知識をつかって覚えましょう。

15世紀後半から始まったヨーロッパの大航海時代。そのときにコロンブス(Christopher Columbus, 1451頃-1506)が訪れたアメリカ大陸は「新世界(le Nouveau Monde)」、これに対してヨーロッパは「旧大陸(le Vieux Continent)」

また、ヨーロッパ大陸を「西洋・西欧(l’Occident)」と表すこともありますね。語源はラテン語の occidere で、日没の方角という意味だそうですよ!

反対に、ラテン語で日が昇る方角という意味の oriens が語源の「東洋(l’Orient)」、これがアジアです。日本がある東アジアは、ヨーロッパから見ればさらに奥ということで「極東(l’Extrême-Orient)」
そして、ヨーロッパとアジアの間にあるのが「中東(le Moyen-Orient)」です。

 

まとめ

新聞記事によく登場する国名と大陸名の言い換え表現を紹介しました。筆者が初めてフランスの新聞を読んだとき、真っ先に調べた単語が「日本(l’Archipel)」でした・・・。

新聞に使われる慣用表現シリーズ、今後もお楽しみに!

執筆あお

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