以前からミサに与(あずか)るたび思っていたのですが、神父には美声の方が少なくありません。ここのところフランスでは、神父による歌手グループがよく話題に上ります。今回は有名な歌う神父たちをご紹介します。
Les prêtres
もっとも有名なのは、その名も「神父たちLes prêtres」という名前のグループ。最初に録音されたCDは、マダガスカルの学校にコンピュータを設置する費用と、フランスのノートルダム・ド・ローに巡礼者向け建物を建設する費用を得ることを目的として売り出されました。
それが2010年の「Spiritus Dei」です。このCD、予想外のヒットとなり、翌年に出された2枚目のCD「Gloria」とあわせると、なんと170万枚も売れました。
Les prêtresのメンバー
メンバーは神父2人と、神学生(2010年の時点)1人の3人構成。この神学生は、その後、神学の道を離れましたが、今も「神父たち」のメンバーの1人です。
彼らの歌う曲は、もちろん宗教曲が多いですが、それのみならず、イヴ・デュトゥイユやセリーヌ・ディオンのカバーも行っています。サイトでは、彼らの歌も聞けます、是非ご試聴ください。
2014年に3枚目のCD「Amen」をリリースした「神父たち」は、フランス全国でコンサートツアーを行うなど活動の幅を広げています。パリ周辺、アルザスからリヨンにかけた地方、フランス中央と南、南西地方など幅広くコンサートを行っています。
トリオ・アポリネール
もう1つの神父の歌手グループは、「トリオ・アポリネールTrio Apollinaire」です。こちらも神父3人で成り立っており、アカペラを歌います。サイトで歌を聞くことができます。
「トリオ・アポリネール」がトゥルノンのコレジアルでコンサートを開催した際、聞きに来る人に思い思いの額を寄付してもらい、それを人道的目的に使うと言っていました。
トゥルノンのコレジアル
≪トゥルノンへのアクセス法≫
リヨン・パールディユー駅から、タン(Tain)行きの電車で1時間。ヴァランスからは10分、タン(Tain)駅下車。
ローヌ川にかかる橋
お近くの方は、是非その美声を聞きに行ってきてくださいね。
執筆:ゆき