フランス語で本を読んでみたいけれど、何を読んだら良いのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。小説を読むのはハードルが高いけど、絵本ならチャレンジしやすいかと思います。そこで今回はおすすめのフランス語の絵本5作品をご紹介します。
フランス語学習で絵本を読むメリット
フランス語の学習に絵本はとても役立ちます。可愛らしい絵があるおかげで内容を理解しやすいですし、眺めているだけでも楽しくなります。
単語数も少ないですし、フランス語初心者の方でもそれほど苦労せずに1冊完読出来ると思います。また、日常生活でよく使う言葉で書かれているので実用的なフランス語を学ぶことが出来るでしょう。
フランス語初心者でも読みやすい絵本5選
1.バーバーパパ
日本でもお馴染みのバーバーパパ ( Barba papa ) はフランスの絵本作家アネット・チゾン ( Annette Tison )とアメリカの絵本作家タラス・テイラー ( Talus Taylor ) による作品で、フランスの子供達に人気です。
バーバーパパのシリーズは出版数が多いので誰もが一度は目にしたことがあると思います。1冊目の「おばけのバーバパパ」(原題:Barbapapa)から読み始めるのも良いですし、お好きな話からスタートしてもいいでしょう。
バーバーパパが絵本で活躍する姿を読むのは面白いです。ちなみにバーバーパパとは、わたあめという意味になります。
2.ガスパールとリサ
ガスパールとリサ ( Gaspard Et Lisa ) は、フランスの絵本作家アン・グットマン ( Anne Gutman ) とドイツ生まれでパリ在住のゲオルク・ハレンスレーベン ( Georg Hallensleben ) による絵本です。原題はLes Catastrophes de Gaspard et Lisa(直訳:ガスパールとリサの大惨事)で、こちらも多くのシリーズが出ています。
ウサギのような犬のような不思議な動物のリサとガスパールがパリで人間と暮らし、元気いっぱいでかわいくて物語に引き込まれます。独特の可愛らしいキャラクターが日本でもフランスでも人気です。
3.ババール
ババール( Babar )はフランス生まれの絵本作家ローラン・ド・ブリュノフ ( Laurent de Brunhoff ) の作品です。もともとは父親のジャン・ド・ブリュノフ ( Jean de Brunhoff ) の作品でしたが、息子のローランが引き継いでシリーズ化になりました。日本では「ぞうのババール」として親しまれています。
母親を殺されてしまった子ゾウのババールはパリの街へ逃げ、老婦人と出会い教養を身につけます。その後、祖国へ帰って王様になるという話です。絵を見たことはあってもストーリーを知っている人は意外と少ないかもしれません。この機会にぜひ読んでみてくださいね。
4.眠れる森の美女
眠れる森の美女 ( La Belle au Bois Dormant ) はフランスの童話作家シャルル・ペロー ( Charles Perrault ) の作品です。ディズニー映画やバレエなどでご存知の方もいますよね。読むと少し難しいと感じるかもしれませんが、やさしいフランス語で書き直されているものや日本語の脚注付きもありますのでぜひチャレンジしてみてください。
また、シャルル・ペローは長靴をはいた猫 ( Le Chat botté )やシンデレラ ( Cendrillon ) の作者でもあります。それらの作品がまとめられている本も出ているので、たくさん読みたい方におすすめです。
5.ぐりとぐら
フランス語版のタイトルは、ぐりとぐらの冒険 ( Les aventures de Guri et Gura )で、私も大好きな絵本です。中川李枝子(作)さんと山脇百合子(絵)さんによる日本の絵本ですが、フランス語に翻訳されています。
愛らしい2匹のねずみたちの冒険をフランス語で読んでみてはいかがでしょうか。日本語版と読み比べてみるのも勉強になります。
まとめ
今回ご紹介した5つの作品だけでなく、フランスの絵本はまだまだたくさんあります。Amazonなどで試し読み出来る絵本もありますので、ぜひお気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。
執筆者 ちはる