2025年のメーデー パリが欧州で最も「ホット」な街だったワケ

2025.05.02

2025年5月2日(金)、昨日1日は労働者の日「メーデー」、フランス全国で合計約15万人が参加するデモがおこなわれ、パリ市内でも3万人以上が行進しました。この日のパリの気温は30℃、5月1日としてフランス気象観測以来の最高気温となりました。この異常な暑さは本日まで続き、3日から寒気の影響で気温が一気に下がると予想されています。

 

メーデーのデモ動員数、パリは去年の倍

今年のメーデーのデモ行進はフランス全土230カ所で行われ、参加者157,000人と昨年の121,000人を大幅に上回る大規模となりました。

うちパリ市内の動員数は32,000人、好天気に恵まれたせいもあってか昨年のほぼ倍の参加者が、イタリー広場(Place d’Italie)からナシオン広場(Place de la Nation)までデモ行進しました。

 

5月1日に30℃、南仏、スペインより暑かったパリ

フランス気象庁の発表によると、この日16時のパリの気温は29.4℃、これまで最も暑かった2005年5月1日の28.7℃を超え、過去最高記録を更新しました。

都市ごとの気象観測を行う気象専門家、ギヨーム・セシェ(Guillaume Séchet)氏によると、この時点での南仏地中海沿岸の都市モンペリエ(Montpellier)の気温は25℃、ニース(Nice)は23℃、コルシカ島アジャクシオ(Ajaccio)でも27℃、またスペインで最も暑かった街でも26℃、イタリアでは27℃が最高気温でした。

つまり、昨日のパリは「ヨーロッパで最も暑かった街」ということになります。

 

来週は北極から寒気、最高気温17℃~20℃

この異常なまでの好天気は今日いっぱい続き、最高気温は29℃に達する見込みです。しかし、明日の午後には雷雨が予想され、25℃前後まで下がると発表されています。

さらに、土曜から日曜にかけて気温が一気に13~15℃下がり、最高気温は17℃前後にとどまります。

こういった急激な気温の変化は、大気の流れの変化に起因しています。

昨日からの暑さは、南ヨーロッパや北アフリカから流れ込んだ温かい空気が原因です。一方、週末にかけての寒さは、北極からくる寒気によるものです。

パリの公園、ピクニックや日光浴でにぎわい、南仏は気温差少なく

この寒気は、パリを含むフランス北東部を中心に影響を及ぼすため、これらの地域では気温が大きく変化します。しかし、ロワール川(Loire)以南では気温の変化が10℃以内に収まっています。

昨日から、パリ市内の公園やセーヌ河岸では、突然訪れた「初夏」を満喫しようとする人たちでにぎわっています。短パンに上半身裸の人や、水着を着て日光浴を楽しむ人の姿も多くみられます。

しかしながら、週末から来週半ばまでは、再び最高気温が17℃以下、最低気温は10℃を切るとの予報です。

夏物への衣替えはもう少しだけ待った方がよさそうです。

執筆;マダム・カトウ

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