フランス 3月1日から変わること タバコは値上げ ガス料金は値下げ

2024.03.01

2024年3月1日(火)本日より、一部のタバコ料金が値上げされ、ガス料金は値下げされます。RSAと呼ばれる生活保護の受給条件が一部変更され、スーパーなどでの衛生用品(シャンプー洗剤など)の大幅な値引きが規制されます。

 

シャンプーや洗剤など、日用品の35%以上の値引きは「ご法度」

スーパーの日用品売り場では、2つ買うと3つ目が半額になったり、段ボール一箱96個入りのトイレットペーパーが40%引き、はたまた80%引きなど、激しい値引き競争が繰り広げられていました。

こういったスーパーディスカウントの横行を受け、政府はデクロザイユー法(loi Descrosaille)の施行により規制を儲け、食料品以外の日用品に関して35%以上の割引を禁止しました。

同法は、大手小売り業者によるメーカーへの採算を度外視する値引きの強要の防止を目的としています。

 

ガス料金5%値下げ

昨年夏、ガス料金は「公共料金」からは外され、これまで価格を決定していたエネルギー規制委員会(Commission de régulation de l’énergie (CRE) は、毎月「価格目安」を公表するにとどまることになりました。

春も近づき、暖冬なこともプラスに働いたためか、3月の価格は5%引き下げられ、1キロワット(kilowattheure :kWh)あたりの料金は、暖房用が0.09291ユーロ(約15円/1ユーロ=約163円)に、お湯やガスコンロ用で0.11585ユーロ(約18円)に変更されました。

 

タバコ料金、またまた値上げ

禁煙キャンペーンの一環として、2027年には一箱13ユーロ(約2,120円)になることが決まっているタバコ料金ですが、1日より50セント(約81円)~75セント(約122円)値上がりします。

ただし、対象になるのはすべてのブランドではなく、ラッキー・ストライク(Lucky Strike)が50セント値上がりして11.5ユーロ(約1,874円)から12ユーロ(約1,956円)になるなど、一部のブランドのみが対象です。

 

生活保護の受給には週15時間労働を

フランスの生活保護(Revenu de solidarité active (RSA))の受給者に週15時間の労働を義務づける試みが行われ、すでに18の県で導入がされています。

本日よりさらに29県が導入します。

受給対象者の就労を促す目的で、本格的には2025年にフランス全国で義務化されることになっています。

 

運転免許、オートマからマニュアルへの移行スムーズに

オートマ車専用の免許保持者がマニュアル車の研修を受けるには、これまで取得後3か月間の待機期間が必要でしたが、3月1日より待たずにマニュアル車の研修を受けることができます。

若者の自家用車離れが進んでいることからか、免許取得を促す対策の一環としてルール改正に至ったようです。

 

家庭へのエネルギー補助、3月末で終了

インフレやロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー価格の高騰で全国500万世帯に配布されたエネルギー小切手は、3月末までに使用しないと無効になります。

執筆:マダム・カトウ

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