フランスでは持ち寄りパーティーがよく行われます。夏のバカンスを目前に控えた6月は、学校も年度末を迎えるのでフランス人にとって節目の時期といえるでしょう。持ち寄りパーティーは、おうちの中、お庭、湖、海、公園など、さまざまな場所で気軽に行われています。では、フランスの持ち寄りパーティーではどのような料理や飲み物が出るのでしょうか。人気の持ち寄り料理の簡単レシピも紹介します。
持ち寄りパーティーは気軽な交流の場
持ち寄りのパーティーは、友達同士の気軽な集まりにとどまリません。場所や環境はそれぞれですが、軽食をつまみながら交流を図るのが目的です。夏休み前の空いた時間に、各団体でさまざまな集まりが企画されています。一例を挙げてみましょう。
・会社
・託児所
・町内会
・趣味のサークル
・学校のお祭り
主催者が事前に最低限の飲み物や軽いおつまみを用意している場合が多く、参加者はみなに食べてもらいたいおすすめの1品や飲み物を持参すれば大丈夫です。
大きなテーブルにきちんとナプキンがかけられ、ずらりと並んだ各自の持ち寄り料理をみるとワクワクします。
どのような料理や飲み物が持ち寄られている?
持ち寄るものは、2つのパターンに分かれます。ワインやジュースなどの飲み物を持参する場合と、食べ物を持参する場合です。企画によっては、偏りをなくすために塩系か甘系の食べ物か、事前にアンケートを取るところもあります。基本的には自分の好きなものを持参すれば大丈夫です。
持ち寄りに登場する定番メニュー
食べ物
・キッシュ・ロレーヌ
・ピザ
・塩系のケイク
・パテやハムの盛り合わせ
飲み物
・手作りサングリア
・ビール
・ロゼワイン
・ジュース
基本的に立食なので、気軽につまみやすいものになります。スライスしたバゲットも添えられています。デザートは、タルトやガトーショコラなどがいつも人気です。
手作りものでも、お店で購入したものでも、自分の好みで選んで大丈夫です。珍しい料理やとびきりおいしい料理に出会うと、作り主を探してレシピを教えてもらったりと楽しい交流もできます。
おすすめの映え料理!太陽のタルトの簡単レシピ
持ち寄りメニューはビジュアルも大切。つまみやすくて目を引くものなら、あっという間に人気の一品となります。今回紹介するレシピは、タルト ソレイユ ( tarte soleil ) その名も太陽のタルト。おいしくて見た目も映えるおすすめ料理です。
材料
・冷蔵パイシート2枚
・バジリコソース 1瓶 150g
・白ごままたは松の実
・たまご1つ 照りをつけるため用
作り方
1.パイシート1枚目にふち1センチを除き、全体にソースを塗る
2.白ごま、または松の実を全体に振りかける
3.2枚目のパイシートを上から被せる
4.照りを出すために、溶き卵をパイシートに塗る
5.真ん中にコップを置き、そこから広がるように1センチ間隔でナイフで切れ目を入れていく
6.切られたものをねじり、オーブン180度で30分焼く
タルト ソレイユは、中身をサーモンにしたり、オリーブのペーストを入れたりとアレンジがききます。気温が高い時期は生地をねじるときにだれやすいので、冷蔵庫で一度冷やすのがおすすめ。簡単にできて、太陽の形の見た目も楽しめる一品です!
動画でわかりやすい!タルト ソレイユの作り方
まとめ
持ち寄りパーティーは、自分が普段作らない料理を発見するチャンスでもあります。私は、日本人ということでお寿司を期待されてしまうので、フランスに住んでから巻き寿司を作るようになりました。とても喜ばれ、巻き寿司を作っておけば問題なし!の力強い味方です。フランスの持ち寄りは簡単なものばかり。おうちでレシピを再現してみてくださいね。
執筆:YUKO