フランス料理といえば、かしこまったイメージをもつ方もいると思いますが、毎日ごちそうを食べているわけではありません。実は素朴な定番料理を好んで食べるフランス人がほとんどなのです。今回は、フランス暮らしで見えてきた、フランス人の定番人気の料理や日本と異なる食生活についてレポートします。
日本と違う！フランス人の食生活スタイル
食材が豊富で「美食の国」と言われるフランス。普段の食卓は一体どんな感じなのでしょうか？フランス人の朝・昼・夕食パターンを挙げていきます。
朝食は軽め
コーヒーやカフェオレと一緒にバゲットにバターやジャムなどが一般的です。ここ最近は健康に気を使う人が増え、フルーツやシリアルも人気があります。
昼食はがっつり
１日３食の中で昼食をしっかり食べるのがフランス流です。子供の学校の昼休みは２時間あります。以前は働く人達も同じように２時間の昼休みがあったので、家に戻り家族と食事をする人が多かったそうです。
現在はオフィス勤務でも昼食時間が１時間と短めになっている傾向がありますが、そんな中でも昼からビール一杯くらいは平気で飲んでいる人もいます。
昼に選ぶメニューは前菜とメインのコース、もしくはメインとデザートの組み合わせなどしっかりした肉料理などを食べます。
夕食は簡単に
夜は野菜スープ、チーズ、パンで軽めに済ませます。ワインと数種のチーズをゆっくり楽しむなど、割と簡単な夕食を摂る人が多いです。
昼食はしっかり食べて、夜は軽めの食事がフランスの食生活スタイルといえるでしょう。これも日本と異なる食文化の１つですね。
フランス人が好む定番料理はこれだ！
子供から大人まで親しまれている料理といえばステーキにフライドポテトという組み合わせ。フランス語ではステックフリット（ steak frite ）と呼ばれ、レストランでもよく食べられる人気メニューです。
子供用の場合だと牛ひき肉を丸くして焼いたものになりますが、ハンバーグに比べると肉の味がしっかりしています。大人は牛ステーキをいただきます。付け合わせのフライドポテトを、子供も大人も「熱い！」と言いながら笑顔で食べる姿が微笑ましいです。
フランス人はフライドポテトが大好き！スーパーの冷凍コーナーにはフライドポテトが豊富に売られ、その種類の多さに驚く人もきっと多いと思いますよ。
ポテト好きなフランス家庭で活躍の家電とは？
フランスではポテトを揚げるフライヤーを所有している家庭がとても多いです。フランス人には定番品のようで、私もプレゼントで頂いて使っていたことがありますが、温度調節もでき有能でした。
蓋を閉められるので匂いを防げるし、食洗器で洗えて後片付けもラクラク！揚げ物へのハードルが下がる便利な家電です。最近はオイルカットができるヘルシーなフライヤーも人気があります。
フランス流 おうちでのステーキの楽しみ方
夏になると庭やバルコニーでバーベキューを楽しむことが多いフランス。家庭でステーキを食べる時に欠かせないのがソースです。
スーパーで小瓶に入ったソースセットが販売されています。家庭で頂く時によく登場するソースは黒コショウ風味、ニンニク風味のアイオリ、刻んだピクルスが入ったタルタルソース、ケチャップベースのアメリカンなどで、基本はマヨネーズに風味が付いたものです。
家庭でお肉を焼いたときは小瓶たちをテーブルに並べ、各自好きなソースを付けていただきます。フライドポテトや鶏肉につけてもおいしくいただけるのでおすすめです。ちなみにレストランではキノコ風味やハーブバターなど手の込んだソースが多く出されます。
まとめ
ステックフリットはお肉とフライドポテトというシンプルな組み合わせだからこそ、皆に愛されるのかもしれません。焼き加減やソースにバリエーションを加えるのがフランス流といえるでしょう。フランスに行った際にはぜひご賞味くださいね！
執筆 YUKO
