9月9日(金)、昨日飛び込んだ英国エリザベス女王崩御のニュースに、フランスではマクロン大統領、イダルゴパリ市長らが続々と弔意をツイートしています。パリでは、エッフェル塔が崩御のニュースから数時間後に消灯し、パリの英国大使館には数十人の人が訪れています。本日、マクロン大統領はパリ英国大使館を訪問します。
マクロン大統領、「心優しいフランスの友」の死を悼む
マクロン大統領は女王崩御のニュースを受け「70年間英国の団結と継続の象徴であった」エリザベス女王は「フランスの友人であり、心優しい女王」として記憶にとどめ、その1世紀は英国の歴史に永遠に刻まれると女王の写真とともにツイートしました。
大統領官邸エリゼ宮(Elysées)の国旗は、昨日および葬儀の日は半旗に掲げられ、玄関には英国旗(ユニオンジャック)が飾られています。
Sa Majesté la Reine Elizabeth II a incarné la continuité et l’unité de la nation britannique plus de 70 ans durant. Je garde le souvenir d’une amie de la France, une reine de cœur qui a marqué à jamais son pays et son siècle.
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) September 8, 2022
— Emmanuel Macron (@EmmanuelMacron) September 8, 2022
À Sa Majesté la Reine Elizabeth II.
Au peuple Britannique. pic.twitter.com/G2bHdDtBjW— Élysée (@Elysee) September 8, 2022
エッフェル塔消灯、エリザベス女王へ弔意
エリザベス女王崩御のニュースから数時間後、パリのエッフェル塔は通常の消灯時間である午前1時より1時間早い0時に消灯しました。
パリ市長アンヌ・イダルゴ(Anne Hidalgo)氏は、メンナ・ロウリングス(Menna Rawlings)在フランス英国大使に「パリ市民は英国民に深い同情と支援を寄せると伝えた」とツイッターに投稿しました。
また、パリ市民の弔意を表すため「本日9日、エッフェル塔を消灯する」と述べました。
「おばあちゃんが亡くなった」パリの英国人の反応
昨夜、パリ8区の英国大使館には大きな女王の写真が飾られ、その前に花束やロウソクなどを持った約50人の人が集まり、遅くまで絶えることなく弔問客が続いていました。
集まった人は在パリ英国人やパリで観光中だった英国人観光客で、悲報を聞いて大使館に来たようです。
B F Mテレビのインタビューに答えた英国人男性は、英国民にとって女王は「おばあちゃん」のような存在で、自分も子供の頃からそういう認識だったため、「本当に寂しい」と語っています。
世界は「羅針盤失った」英国民
この男性はさらに、女王は英国人にとって、そして(先行き不透明な)世界にとっての「嵐の時の羅針盤」のような存在だった。
そして、嵐の中にあっても「まだ何か可能性がある」と希望を与えてくれる存在だったと述べ、エリザベス女王が自国民にとって心の支えであり、偉大な存在だったことがうかがえます。
執筆:マダム・カトウ