今回の「一言フランス語」は “un casse-tête”、何を意味するでしょう?
頭を壊すとは!?
例えばこんなシチュエーションで使われます。
1年の最後の月といえば12月。12月といえば西洋人(特に子供たち)にとって大切なイベント、Xmas(フランス語ではNoël「ノエル」)が待っていますよね。そしてXmasに欠かせないものといえば、ツリーはもちろんですがその周りに置かれるプレゼント!フランスでは子供だけでなく大人にも、家族の一人一人にプレゼントを用意するので、25日の朝には100個近くのプレゼントが並ぶことも珍しくありません!
当日まで2週間を切った頃、街中はプレゼントを探す人でごった返しています。家族皆へのプレゼント探し、楽しんでこなす人もいれば、こう呟く人もいそう・・・
Trouver un cadeau pour tout le monde,C’est un vrai casse-tête !
さてこの一言、皆様はどう解釈されますか?
” casse ” は動詞の casser 「壊す」+ tête は名詞の「頭」=「頭壊し」!? まあそういう推測で正解! 頭を痛める難題という意味で使われます。
たしかに、毎年家族の一人一人にプレゼントを選ぶって、大変なことですよね?気に入ってもらおうと思えばなおのこと!しょっちゅう顔を合わせる相手ならまだ好みもわかりそうですが、年に一回Xmasのときだけ会うメンバーもいるわけで・・・それゆえ私たち夫婦にとっては、この時期のプレゼント探しは正直なところ楽しみというより、un casse-têteです(苦笑)。
ちなみに ” casse-tête ” で画像検索をしたところ、こんな変わったオブジェが沢山ヒットしました!
こういう複雑怪奇な木のパズルなども ” casse-tête ” という名前だそうです。うーん、見るからに納得。一度分解したら最後、元に戻すまでに頭が壊れてしまいそうです(苦笑)。
最後に、” casse-名詞 ” は他にもいくつかあるので、日常生活でよく使うものをご紹介しておきますね。まずはこちら、
un casse-noix(カスノワ)= くるみ割り器です。
フランスではくるみを殻ごと大量に買って、家で割りながらおやつ感覚で食べる人が多いんですねー。こんなに沢山のくるみ、日本ではなかなかお目にかかれない光景ですよね?割りたてのくるみは新鮮?で美味しいです。
続きまして、これもよく耳にする言葉です。un casse-croute(カスクルートゥ)
うーん、でもこれはどういう意味でしょう? ” la croute ” はここでは「パンの皮」を指すのですが、「パンの皮を壊す→腹ごしらえに軽く食べる」という解釈ができるので・・・「軽食」を意味する言葉なんですね〜。サンドイッチという意味でも使われるみたいです。まさに軽食!
あとがき
というわけで、「一言フランス語」いかがでしたでしょうか? ” un casse tête “、日常会話でよく使えそうですよね? 例えば・・・
Maîtriser la langue française, c’est un vrai casse-tête !
(フランス語をマスターするのは、本当に無理難題!)
学習者には耳が痛いフレーズですね、私にとっても然り。ではでは、à bientôt !
執筆 Miwa