ナイフとフォークで食事をするようになったのはいつですか?私の場合は小学生のころ、ファミリーレストランが出現してからではないか?と思います。そのころ、ファミリーレストランといえばデミグラスソースのかかったハンバーグを食べるところというのが私の印象でした。今は気軽な外食というイメージのファミリーレストランも、そのころは家族でナイフとフォークを使ってハンバーグを食べる、少しかしこまった場所でした。特にカトラリーの使い方を教えてもらう機会もなく、慣れている感じの大人のナイフとフォークの使い方を盗み見て、なんとか真似して食べていたように思います。
ナイフとフォークのあるテーブルセッティング、できますか?
あれから日本の食生活もずいぶん変わりました。今の子供達は生まれた時からファミリーレストランがあって、ナイフとフォークで食事したり、他の人がカトラリーを使用しているのをよく見かけるのではないでしょうか。少なくとも私が子供だったころよりもそんな光景に慣れていると思います。
ナイフ&フォークの食事が日本でも日常的に見られるようになった今日ですが、それでは洋食のテーブルセッティングはできますか?と言われると少し自信がないという方もいらっしゃるでしょう。
今日は基本的な洋のテーブルセッティングの仕方とテーブルウェアの名前をフランス語でご紹介します。
フランス語でテーブルウェアの名前
洋のテーブルには、必要な5つの要素があります。この要素が揃うと、洋食に必要なセッティングが完成したと言えます。
une assiette お皿 |
une grande assiette ディナー皿 une assiette à dessert デザート皿 une assiette à pain パン皿 |
des couverts カトラリー |
un couteau ナイフ une fourchette フォーク une cuillère スプーン un porte-couteau カトラリーレスト |
le linge de table テーブルリネン |
une serviette テーブルナプキン une nappe テーブルクロス |
un verre グラス |
un verre à vin ワイン用グラス un verre à eau 水用グラス |
une pièce centrale センターピース |
une composition florale フラワーアレンジメント une figurine フィギュア(テーブルに置く人形などの小さな置物) |
テーブルセッティングとテーブルコーディネート
2010年にユネスコの無形文化遺産に登録された フランスの美食術 L’art de la table の内容には、フランス料理はもちろんのこと、料理をさらに美しく見せるテーブルコーディネート la décoration de table も含まれています。フランスの美食を完成させるには美しいテーブル装飾も大切な要素です。
テーブルセッティングの仕方をご説明する前に、日本語でいうテーブルセッティングとテーブルコーディネートという言葉の違いを説明します。
テーブルセッティング
テーブルセッティングとは、前述の基本の5つの要素をルールに従ってテーブルに設置していくことです。
フランス語で『テーブルセッティングする』は、mettre la table もしくは dresser la table と言います。
mettre la table は一般的に家庭のテーブルなどで使われます。
お母さんが子供に「お皿やカトラリーを並べて」と頼むとき、Tu peux mettre la table? と言います。
これに対してdresser la tableというと
高級レストランなどのテーブルや特別なおもてなしのテーブルを想像させます。
テーブルコーディネート
テーブルコーディネートはフランス語で la décoration de table です。
前述の5つの要素を、料理、季節、イベント、招待客などのT.P.Oに合わせて選んで組み合わせます。
そして、料理や飲み物、テーブルコーディネート、マナー、サービスなど食事に関することすべてを含めた美食術を l’art de la table もしくは les arts de la tableと言います。
いかがでしたか?フランス語で「テーブルコーディネート」後編では実際のテーブルセッティングの仕方をご紹介いたします。お楽しみに。
執筆 ペレ信子
ブログ:Plaisir de Recevoir
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