仏検2級の一次試験に合格すると二次試験に進みます。二次試験は面接形式で、一次とは別の日程でおこなわれます。
仏検を主宰するAPEFによれば、仏検2級二次試験の合格率は80%以上。一次の筆記試験が35%前後ですから、二次試験に進めたら2級合格が見えてきたといえるでしょう。
ですがいくら合格率が高いとはいえ、「話すのは苦手だから……」「面接官にどんなことを聞かれるかわからない…」と不安に思う人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は仏検2級の二次試験のポイントを解説していきます。
仏検2級二次試験の概要
仏検2級二次試験の概要と流れを見ていきましょう。
2級の筆記試験に合格した人には、結果通知が郵送されてきます。その中に二次試験の日程が明記されています。結果通知がそのまま二次試験の受験票になりますから、なくさないようにしてくださいね。
指定された会場や日時の変更はできません。試験当日は時間厳守です。
二次試験の流れ
・二次試験(個人面接形式) 約5分 配点30点
呼ばれたら面接室に入ります。面接委員は、日本人1人とフランス人1人の2人。挨拶を済ませて席に着くと試験が始まります。
試験の流れは以下のとおりです。
1)氏名と受験票の確認(フランス語で答える)
2)フランス語の質問に答える(会話の内容によって質問が変わる)
質問は面接委員の2人が順番でしてきます。ドアをノックする音が聞こえたら終了の合図。面接委員に挨拶をして退室します。これで二次試験は終了です。
【ポイント1】多少のミスは気にせず進める
仏検2級で求められるのは、日常会話が成立する程度の雑談力。質問されても黙り込んでしまうのではなく、とにかく話し続けることが大切です。頭の中で文法を組み立てていると会話が止まってしまいますから、多少の文法的なミスは気にせずに話を進めてしまいましょう。
難しい文法を考えながら話すと、どうしてもしどろもどろになりがちです。それよりも、スラスラと頭に浮かぶ簡単な文法で話したほうが好印象を与えるでしょう。
【ポイント2】会話のキャッチボールを心がける
面接委員は、受験者を落とそうと思って採点しているわけではないので、突っ込んだ質問はしてきません。むしろ沈黙が続いてしまったときや単語が思い出せないときに「言いたいのは〇〇のこと?」と会話を引き出そうとしてくれる面接委員もいます。そこから話すきっかけをつかめるかもしれませんから、面接委員の話を聞き逃さないようにすることも大切です。会話のキャッチボールを心がけてくださいね。
そして、わからないことがあったときはわかったフリをしたり考え込んだりせず、正直に「もう一度質問を言ってもらえますか?」とすぐにフランス語で聞きましょう。そのほうが、会話が途切れません。
【ポイント3】自分の得意ジャンルに持ち込む
面接委員の質問にいい加減に答えてしまうと、そこから話を広げられたときに会話を続けにくくなることがあります。
たとえば「どんな料理が好きですか?」と質問されてとっさに思いついた好きでもない料理を答えてしまうと、次の質問に答えにくくなるかもしれません。好きな料理をいくつか挙げたり、料理好きなら「自分でも作ります」と言ったりして、自分が話しやすいジャンルに持ち込めるようにしましょう。
会話力を身につけ、仏検2級合格をめざそう!
最初にお伝えしたように、仏検2級二次試験の合格率は高いです。ですから合格への道は決して遠いものではありません。重要なのは普段から日常会話に慣れておくこと。ここで挙げたポイントを考慮し、会話の練習をしてみてください。
アンサンブルアンフランセでは仏検2級二次試験に対応したレッスンが可能です。発音や会話に不安のある方はいつでもお問い合わせください。
執筆:こと