11月29日(金)、クリスマス商戦真っ只中のフランスですが、今年のクリスマスプレゼントの予算は前年より減少していると、消費ローン会社コフィディス(Cofidis)が、Eコマース大手の楽天(Rakuten France)の協力を得て行った調査結果を公表しました。
今年の予算は549ユーロ、前年より22ユーロ減
フランス人の年間消費の中で、最も予算が高いクリスマスプレゼント代ですが、今年のプレゼント予算の平均は前年から22ユーロ(約2640円)少ない549ユーロ(約65,880円)と発表されました。
そして、その3分の1以上に当たる215ユーロ(25,800円)がEコマースサイトで消費されます。
プレゼントの数も1.5個減少
今年はどうもサンタクロースがクリスマスツリーの下に置くプレゼントの数も減りそうです。
調査によると、今年購入予定のプレゼント数は平均7個、昨年2018年の8.5個から減少しています。
また、この大きな出費に備えるため、フランス人の60%は《クリスマス貯金》と称して毎月少しずつ貯金しています。
ブラックフライデーなど セール活用で同じものを割安に
アメリカで始まりフランスでもすっかり定着した、11月のバーゲンセール《ブラックフライデー》など、セールを利用してプレゼントを購入する人は全体の36%にも上ります。
そのせいか、11月からプレゼントを購入し始める人は40%と、昨年からさらに3ポイント上昇しています。
アリックス・パートナーズ(AlixPartners)社が、6カ国(フランス、アメリカ、ドイツ、イタリア、スイス、イギリス)を対象に行った別の調査によると、対象国の中でもフランス人は《セール時期にお得な買い物をして、予算を削ろうとする傾向》が《顕著に現れている》との結果がでています。
中国の《独身の日》もフランス上陸
《ブラックフライデー》の後は、《サイバーマンデー》、それをまとめて《ブランクウィーク》と称するなど、クリスマス商戦をセールで取り込む傾向がEコマースサイトやデパート、商店、消費ブランド企業に見られます。
今年はさらに中国の激安バーゲンセールで有名な《独身の日》(11月11日)もフランスに上陸し、消費者のクリスマスプレゼント購入時期をさらに早めています。
1ユーロ=120円
執筆:マダム・カトウ