留学や駐在などでフランスに長期滞在することになったら、まずは家探し!ですよね。
パリには日本語が通じる不動産屋さんがあったり、無料日本語情報誌に家の賃貸情報が掲載されたりしていますが、どうしても日本語での家探しは物件数が限られてしまいます。「フランス人と同様に家探しをしたい!」と思ったらフランス語で賃貸情報を入手するのが一番!
今回はフランスでの新生活スタートの際に役立つ、家探しに関する情報をお届けします。
どうやって物件を探せばいいの?
不動産屋さんに相談
フランスのどの街にも不動産屋さんがいっぱいあります。住みたいと思う地域の信頼ができそうな不動産屋さんに自分の要望を伝えて、今すぐ借りられる物件を紹介してもらうか、ショーウインドーに貼り出されている物件で気になるものがある不動産屋さんに行って、内覧を依頼してみましょう。
インターネットで検索
”Se Loger” という不動産検索サイトがよく利用されています。このサイトで希望にあてはまる物件を検索して、その広告を出している不動産屋さんに連絡をとってみるのも良いでしょう。
Se Loger https://www.seloger.com
賃貸広告に出てくるフランス語
物件の詳細を理解するためには、賃貸広告を読みこなさなくてはなりません。賃貸広告は文字数が限られているために略語が使用されていることもよくあります。広告によく登場する略語や専門用語の意味を覚えておくと便利です。
〈Loyer(ロワイエ)〉家賃
〈Charges(シャルジュ)〉管理費
〈CC = Charges Compris (シャルジュ コンプリ)〉管理費込み
〈Meublé(ムブレ)〉家具付き
基本的に家具付きと書かれているアパートであれば、寝具から料理道具にいたるまで、生活に必要なものが一式そろっています。家具なしの場合は ”Non meublé” と表示されます。
〈3p=3 pièces (トロワ ピエス)〉3部屋
日本のLDKというような表示はなく、3Pであれば、ダイニングリビングの他に2寝室になります。台所は数に含まれません。
〈2ch = 2 chambres(ドゥ ションブル)〉2 寝室
〈Asc = Ascenseur(アソンス―ル)〉エレベーター
フランスの建物は築後何百年というような古いものも多く、5階や6階建てでもエレベーターがないことがあります。またあとから狭い場所にエレベーターを設置したため、1人や2人乗りの場合もあります。
〈SDB = Salle de bain(サル ドゥ バン)〉浴室
シャワーのみの際には ”Salle d’eau” と表示されることもあります。浴室と書いてあっても、浴槽があるとは限りません。トイレは別室の場合もあれば、浴室内のときもあります。広告には明記されていないことも多いので、確認が必要です。
〈RDC = Rez-de-chaussé(レ ドゥ ショッセ)〉地上階
〈Et = Etage(エタージュ)〉階
地上階が日本の1階にあたり、1er étageは日本の2階、2ème étageは日本の3階に該当します。広告内では2階であれば、2Etなどと書かれています。Dernier Etとなっていたら、建物の最上階を意味し、屋根裏部屋のために、天井の一部が低いことがよくあります。
〈Chauffage collectif(ショファージュ コレクティフ)〉共同暖房
建物全体で暖房が管理されているシステムのことで、この場合、暖房費は管理費に含まれます。ただ、自分の必要に応じて暖房をつけたり消したりできないところが難点。
〈Cuisine américaine(キュイズィヌ アメリケンヌ)〉オープンキッチン
そのまま日本語に訳せばアメリカ式台所ですが、台所が独立しておらず、リビングにオープンキッチンとしてあることを意味しています。
〈Dépôt de garantie(デポ ドゥ ギャランティ)〉敷金
家賃の2ヶ月分くらいのことが多いようです。
〈Honoraire(オノレール)〉礼金
家賃の1ヶ月分くらいのことが多いようです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
家の形式が日本とは異なる点も多く、フランスで希望の物件を見つけるのは本当に苦労が多いことと思います。もし家探しをすることになった際は、今回ご紹介した情報をぜひ役立ててくださいね。
執筆 YUBO