フランスの小切手は、銀行で発行する以外にも様々なものが流通していることを知っていますか?今回は、フランスで活用されている代表的な小切手とその使い方についてご紹介します。とても簡単で便利なので普段の生活に利用している人も多いようです。
フランス人にとっての定番小切手は?
小切手のことをフランス語でシェック( chèque )といいます。一番普及しているのは銀行が発行している銀行小切手で、フランス語でシェック バンケール( chèque bancaire )といいます。銀行口座を開くとキャッシュカードと一緒に発行されるもので、小切手には自分の名前と住所が印刷されています。
銀行小切手の使い方はとても簡単です。買い物の時、機械で金額と支払先が印刷されるので、確認をしてサインするだけです。身分証明書を提示する場合もあります。
学校への支払いなどは、支払先、金額、日付、場所などを手書き記入してサインすれば完了です。お財布を忘れた場合、小切手で支払いができるのでバックにいつも入れているというフランス人も多いです。
注意点としては、小切手で支払った人の口座が万が一残金不足の場合、受取側の口座から引き落とされてしまう場合があることです。このような理由で最近は、小切手の支払いを断るお店も増えてきています。それから、受け取り側が銀行に小切手を持っていかないと引き落されないので、忘れたころに引き落としということもあるようです。
暮らしに役立つ!フランスならではの小切手
日本では、毎月のお給料とは別にボーナスを楽しみにされている方も多いですよね。フランスでは、日本のようにボーナスをお金で支給する会社は多くありません。最初聞いたときは、びっくりしましたが別の形で支給してくれる会社が多いのです。
それは、バカンス小切手というものです。フランス語では、シェック バカンス( chéque-vacances )と呼ばれています。中小企業が、社員にボーナス代わりに配るケースがほとんどです。バカンス小切手は、宿泊、レストラン、スポーツ、美術館などで使えます。1枚が、10€で綴りになっており、何回かに分けて使用もできます。また、スポーツ関連の習い事のお月謝にも使用できます。
社員に休暇を楽しんでくださいという会社側からのねぎらいの意味を持ったバカンス小切手。フランスらしいですよね。但し、この小切手を使用するときはおつりが出ないので注意してくださいね。
まとめ
フランスでは、今回ご紹介した小切手以外にも、カルチャー小切手、プレゼント小切手などもあります。日本の商品券と似ていますが、使用目的が細分化されているのがフランスの小切手の特徴です。人生を豊かにするためのフランスの小切手は生活の様々な場面で活用されています。
執筆 YUKO