フランスと聞いてまず連想するのはやはり「フランス料理」。食を芸術にまで高め、美食を楽しむ国としてつとに有名です。それは空の旅においても変わることはなく、エールフランス航空の機内食ではミシュランで星を獲得した名シェフの料理を味わうことができます。そのエールフランスの「雲の上のレストラン」を現在担当しているシェフたちをご紹介します。
(上の写真はエールフランスの機内食より。左はギィ・マルタン氏の1皿、ホソスズキのポワレ。右はアンドレ・ロジェ氏の1皿、ビスカヤ風黒タラのコリアンダーバターソース生姜風味)
ファーストクラスの3つ星シェフたち
エールフランスのパリ発便で、ファーストクラス「ラ・プルミエール」の機内食を監修しているのは、ミシュランの3つ星に輝く名シェフ、レジス・マルコン氏=写真左。彼はフランス料理のプロのコンクール、ボキューズ・ドールでも優勝していて、スタイルや時代を超越した独自の料理を創り出しています。2019年7月から10月までの期間限定です。
その後の2019年11月から2020年2月までは、同じくミシュランの3つ星を獲得し、フランス国家最優秀職人章(M.O.F)をも授章した新時代のシェフ、エマニュエル・ルノー氏=写真右=が担当。彼の創り出す料理は滋味深く、生き生きとした味わいと彩りで知られています。また思いがけない素材の組み合わせによる調和の妙で、高い評価を受けています。
東京発便の機内食のシェフは?
東京発便の「ラ・プルミエール」では、2020年3月まではジャン-フランソワ・ルケット氏=写真=が料理を監修。アヴェロン地方出身の彼は、パークハイアット・パリ-ヴァンドーム・ホテルにあるレストランのシェフ。ミシュランで1つ星を、ゴー&ミヨー・ガイドブックでは4つのシェフ帽マークを獲得していて、機内食もこのレストランの味を彷彿とさせます。
ビジネスクラスの有名シェフたち
エールフランスのパリ発便ビジネスクラスでは、2019年の夏からメインディッシュのすべてで有名シェフの料理を提供しています。
2019年7月から10月までの機内食は、ミシュラン2つ星のシェフでサヴォワ地方出身のギィ・マルタン氏=写真左=が考案。同年代のシェフたちからも一目置かれる彼の料理は、クラシックでありながら独創的な味わいで、繊細な美味しさがあります。
2019年11月から2020年2月までは、国家最優秀職人章(M.O.F)を女性として初めて授章したアンドレ・ロジェ氏=写真右=が監修した料理を提供。1つ星シェフでもある彼女の料理は故郷のバスク文化をもとに、季節の食材で構成されています。
空の旅でフランスの美食を!
フランスに行くことはあっても、フランスならではの美食をゆっくり楽しむ機会は意外と少ないかもしれません。そんな時は、フライトでの機内食に目を向けてみるのもいいですね。
執筆 FRANCE365編集部