皆さんご存知の通り、僕は大のエスカルゴ好きです。え?初耳? 実は僕は、「フランス料理で好きなものはなに?」と聞かれたら、真っ先に「エスカルゴ!」と答えるほどのエスカルゴ好きなのです。
エスカルゴってなに?
まずエスカルゴとはなにかを説明しましょう。上の写真に、すでに食べ散らかされた残骸が見えていますが、そうです。カタツムリ。フランス語でescargotと言います。
野生のカタツムリも…
通常は食用に養殖されたリンゴマイマイ(別名:エスカルゴ・ドゥ・ブルゴーニュ)を食べるのですが、僕がフランスに住んでいたころは、近所のおじちゃんが毎朝、朝靄のなか野生のカタツムリを捕獲していました。
ただ、野生のカタツムリはなにを食べていたかわからないうえ、病気を持っている可能性もあります。そのため一週間ほど絶食させたり、消化器官を洗浄しなければいけないなど、準備が大変なようです。
どんな味?
さて、このエスカルゴ、なにが美味しいのかというと、じつは身そのものにはあまり味はありません。
まったくの無味ではありませんが、味を左右するのはなんといっても、パセリとニンニクのみじん切りが練りこまれた「エスカルゴバター」。
エスカルゴをヒュルっと食べたあと、殻の中に残ったそのエスカルゴバターをすすったり、パンにつけて食べるのが本当に美味しいのです。
そしてエスカルゴ料理の特徴は、この独特のお皿。丸いエスカルゴがコロコロと転がってしまわないよう、たこ焼き器のようにくぼんでいます。
食べる時は手が汚れないように、専用のトングを使います。ただ、僕はこのトングの扱いが下手くそなため、エスカルゴを転がしてしまったり、ポーンと遠くに飛ばしてしまうことがあるため、あまり使いません…。
エスカルゴ専門レストランをご紹介
パリの中心に、エスカルゴ専門レストランがあります。お店の名前は「L’Escargot Montorgeuil」。パリの1区、Les Halles駅から歩いて1分。入口の上に大きな金色のカタツムリが出迎えています。
緑がいっぱいのテラス席に、お店の中も緑でいっぱい。そしてちょっと値段が張りますが、大きくて美味しいエスカルゴがいっぱいです。
大粒のエスカルゴ
殻の中に緑色のものが見えます。これがエスカルゴバターです。
食パンのスティックが用意されています。細いスティック状なので、殻に突っ込んでエスカルゴバターを付けて食べやすくなっています。あのトングもありますね…。
こちらは、カレー風味のエスカルゴ。とっても美味しかったです。
エスカルゴ以外にも…
もちろん、エスカルゴだけではありません。こちらは、生ハムとメロンのサラダ。甘いメロンと塩味の生ハム、相性ピッタリです。
メイン料理はなすびとお肉。あっという間に食べ終わり…
「友人のメイン料理がたべたいなあ…」と狙っているところです。
素敵な内装
このレストランは料理だけではなく、内装もとっても素敵です。
一階席。他のお客さんが帰るのを待ってパシャリ。緑のツタが見えていますね。
こちらは二階席。壁も天井も素敵です。
※店員さんに許可を得て撮影しています。
お店の詳細
L’Escargot Montorgeuil
38 rue Montorguil
75001 Paris
Metro Etienne Marcel (ligne 4)
+33 1 42 36 83 51
⇒お店のHPはこちら
まとめ
日本はもうすぐ梅雨。僕は近所のカタツムリを見て、パリに思いをはせようと思います。皆さんもパリへお越しの際は、エスカルゴ三昧なんていかがですか?
⇒Daisukeのフランスこんな小話(17)街中で携帯電話を充電する話
執筆 Daisuke