今日ご紹介するのは、パリ近郊の自然豊かな街ランブイエ(Rambouillet)。実はこの街は国際的にとっても重要な場所でもあるんです。また週末だけこの街で過ごす人もたくさんいるため、沢山の別荘もあります。そんなランブイエの街を一緒に散策してみましょう!
ランブイエってどこにあるの?
ランブイエはパリの南西50キロに位置し、Île de France地域圏のイブリーヌ県にあります。
(Google mapより)
パリのモンパルナス駅(Gare de Montparnasse)から急行で30分。Île de France地域圏内のため、定期券Pass Navigoを持っていれば利用できます。チケットを購入する場合は8€(1,000円前後)です。
国際的にも重要なランブイエ城
まず訪れたいのがランブイエ城(Château de Rambouillet) 。1375年に建築されたこの城は、ルイ16世やナポレオン1世も利用していました。現在ではフランス大統領の別邸となっていて、国際的な交渉の場としてたびたび用いられています。
先日、三重県伊勢市で第42回首脳会議、通称「伊勢志摩サミット(Sommet du G7 2016)」が開催されて大変な話題となりましたね。この「サミット」の第1回が開催されたのも、ここランブイエなんですよ。
このランブイエ城は住宅地のすぐそばにあるので、ひょっとするとばったり大統領と出会って「こんにちはオランドさん。今日もいい天気ですね」なんてこと…あるといいですねえ。
その美しい姿をご紹介!
そんなランブイエ城をさっそく見に行きましょう!
えっと…。
今回は残念ながら工事のため一面が覆い尽くされていて、その美しい姿を見ることはできませんでした。
広大なランブイエの森
ランブイエは市街地を抜けると、急に田園地帯。森が広がります。このランブイエの森はとにかく広大で、ここがパリから30分のところにある街だと信じられないほど、静かです。
野生の鹿が道路を普通に歩いていたり、目をわきにやると牛がいたり、キジがちょこちょこと通りを横断していたり。
静寂に包まれた修道院跡
そんなランブイエの森を車で走ること10分。Abbaye des Vaux de Cernayに到着しました。ここは、ランブイエ市の隣の隣、セルネー・ラ・ヴィル(Cernay-la-ville)市。
朽ち果てた建物
l’abbaye (アベイ)というのは、大修道院という意味です。広大な敷地に修道院の建物が点在しています。一気に写真で見ていきましょう。
廃墟の修道院群
朽ち果てた建物がそのまま残されています。隣の建物は、現在はホテルとして利用されています。
屋根がごっそりと抜け落ちています。
壁を植物が覆い、ステンドグラスが抜け落ちています。
…静寂が流れます。
次回は修道院跡の続きです
今回はここまで。どうでしたか? あまり旅行ガイドには載っていない場所ですが、週末には周辺の街から多くの人が訪れる有名な場所です。
次回はこの修道院跡の続編。それからとっておきの場所をご紹介します!
⇒自然豊かな街Rambouille2 静寂に包まれた修道院跡
⇒前回の記事 Edith Piafやショパン、アポリネールに思いをはせる2
執筆 Daisuke