Daisukeのフランスこんな小話(16)
フランス新幹線に乗ってEKIBENを食べる

2016.05.17

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今回は、パリでちょっと話題になっていた「Ekiben」をご紹介したいと思います。

なぜ「話題になっていた」と過去形を使うのかというと、2016年3月1日~4月30日期間限定のお店だったのです。写真を撮り店員さんに話を伺っていたにも関わらず、今まで2ヶ月近く完全に忘却の彼方でした。申し訳ありません…。

ということで、今回はパリに突如現れた(既に終了してしまった)駅弁屋さんをご紹介します!

 

リヨン駅にEKIBENショップ

Ekibenショップが現れたのは、パリの6つの主要な発着駅のうちの一つリヨン駅(Gare de Lyon)。リヨンとフランスの東部やスイスなどの都市を結ぶ路線の、始発駅です。

このお店は日本のJR東日本と、同社で駅弁販売を請け負っている日本レストランエンタプライズ(NRE)によるもの。本来は11月からの予定でしたが、パリ同時多発テロの影響で4ヵ月遅れとなりました。

PICT_20160307_135104(撮影・掲載許可は頂きましたが、画像処理しています)

暖簾がかかっていて、しっかり「駅弁」と書いてありますね。店員さんは、皆さんフランス在住の方たち。フランス語でも日本語でも、どちらでも対応していただけます。

写真撮影のため、店先に荷物を置いたままにしていますが、皆さんは絶対にこんなことはしないでくださいね! 今回は店員さんが快く「見てるだけねー」と言ってくださったので、ひったくられる怖れを承知の上で撮影を行っています。

どんなメニューがある?

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さて、どんなメニューがあるのかというと…

おもてなし弁当 13€
助六弁当  8€
パリリヨン弁当 15€
幕ノ内弁当  15€

など。

この他にも美味しそうなお弁当がたくさんありました。今回は自分用と、日本食に飢えているであろうスイスに住む妹のために、「パリリヨン弁当」と「幕の内弁当」を購入しました。

 

TGVに乗ってEKIBENを

そしてさっそく、フランス版新幹線TGV Lyriaに乗り込みスイスへ。

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撮影日は3月初頭で、外は雪…。行けども行けども、このような景色が続きます。

ヨーロッパの雪景色を見ながら、パリリヨン弁当をガサゴソと出します。隣に座っていたおじさんが「なにごと?!」という顔をしていました。

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気になる中身は? お味は?

このパリリヨン弁当、一体どういうところが「パリリヨン」なのか、早速開けてみてみましょう!

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とっても美味しそう! 純和風な感じですが、デザートにカステラが入っていますね。そしてこの容器の華やかなこと。

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隣でサンドイッチを食べていたおじさんが「Beautiful!」と言っていました。お味のほうは、しっかりと日本の味付けになっていて美味しかったですよ!

日本の感覚だと駅弁に15€(1,800円前後)は少し割高なような気もします。でも異国の地で日本の「駅弁」が食べられるのなら、決して高くはありませんよね。

なによりも、日ごろ日本食に飢えている妹は、幕の内弁当に大喜び。大事そうにちょっとずつ食べていました。やはり異国の地で暮らしていると、母国の料理が恋しくなるものですね。

 

フランスでは「弁当」が人気

この駅弁屋さんはすでに終了してしまいましたが、現在フランスでは、日本式の「弁当・Bento」がたいへんな人気で、お弁当箱を持っているフランス人もたくさんいます。

もしかすると近い将来、色々な「Ekiben」がフランスでも生まれるかもしれませんね。フォアグラ弁当、エスカルゴ弁当。やっぱりデザートはマカロンかな?

皆さんはどんな駅弁を食べてみたいですか?

執筆 Daisuke

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