皆さんは旅行先でお墓参りをすることってありますか? パリに数日間滞在する時、その旅程に「お墓参り」を入れること、ありますか?
お墓参りを旅の優先順位の上位に持ってくる人は、もしかしたらあまり多くないかもしれませんね。なぜって…
「凱旋門にエッフェル塔、セーヌ川沿いの散策に、ノートルダム大聖堂。ルーブル美術館やオルセー美術館、モンマルトル界隈の散策。オペラやカルチェ・ラタンで素敵なカフェ。少し足を延ばしてベルサイユ宮殿やジヴェルニー、モンサンミシェルも外せない! シャンゼリゼ通りをオーシャンゼリゼを口ずさみながら、マカロンを食べて、コンコルド広場まで!」
そんな華やかなパリ観光に、どうしてお墓参り…。言葉の響きからして、どよーんとしてしまいそうです。
でも、ガイドブックを開いてみると、パリの墓地について書かれていることがけっこう多いんです。アジア圏からの観光客を見かけることはあまりありませんが、それ以外の地域からはたくさんの方が訪れています。そんなパリの墓地、cimetière をご紹介します。
多くの著名人が眠るパリの墓地
パリ市が運営している墓地は大小あわせて20あります。そのうち14のお墓地がパリ市内に、そして6つがパリの外側にあります。
⇒パリ市のHPのお墓に関するページ
その中でも規模が大きく、著名人がたくさん埋葬されている墓地が
Cimetière de Montmartre (18区)
Cimetière du Montparnasse (14区)
Cimetière du Père-Lachaise (20区)
Cimetière des Batignolles (17区)
です。
ではどんな有名人が埋葬されているのでしょうか? その一部を見ていきましょう。
Cimetière de Montmartre
・BERLIOZ Hector (1803-1869) ベルリオーズ (作曲家)
・ZOLA Émile (1840-1902) エミール・ゾラ (作家) 現在はパンテオンに移されているため、墓石のみ
・DUMAS Fils Alexandre (1824-1895) アレクサンドル・デュマ・フィス (作家)
・DALIDA (Yolande Gigliotti) (1933-1987) ダリダ (歌手)
Cimetière du Montparnasse
・BAUDELAIRE Charles (1821-1867) ボードレール (詩人)
・CITROËN André (1878-1935) シトロエン (シトロエンの創業者)
・SAINT-SAËNS Camille (1835-1921) サンサーンス (作曲家)
・QUINET Edgar (1803-1875) エドガー・キネ (歴史家)
Cimetière du Père-Lachaise
・CALLAS Maria (1923-1977) マリア・カラス (オペラ歌手) 遺灰は海にまかれたため、墓石のみ
・PIAF Édith (1915-1963) エディット・ピアフ (シャンソン歌手)
・BIZET Georges (1838-1875) ビゼー (作曲家)
・CHOPIN Frédéric (1810-1849) ショパン (作曲家)
・APOLLINAIRE Guillaume (1880-1918) ギヨーム・アポリネール (作家・作詞家・芸術評論家)
・BALZAC Honoré de (1799-1850) バルザック (作家)
・ROSSINI Gioacchino (1792-1868) ロッシーニ (作曲家)
Cimetière des Batignolles
・Paul Verlaine (1844-1896) ベルレーヌ (作詞家)
・CHARPIN Fernand (1887-1944) フェルナンド シャルパン (俳優)
…など。
人は誰しもいつかは死が訪れるので、有名人であろうとお墓があるのは不思議ではないのですが、ここまで有名な人たちのお墓が同じ場所にあるというのは、日本ではあまり考えられないことかもしれません。
次回は墓地訪問レポート
今回は、パリの墓地にいかに有名人がたくさん眠っているか、というところをご紹介しました。次回は実際に訪れて、どんな雰囲気なのかをレポートします。
僕は一体どの墓地に行くのでしょうか?! 次回をお楽しみに!
執筆 Daisuke