前回の「フランスの結婚式《披露宴は体力勝負!!編》」から引き続き、今回は最終回、「その他もろもろ編」をお伝えします。
日本とは違うフランスの慣習
《記念写真は大自然の中で》
日本ではスタジオ撮影が主流ですよね?フランスでは海辺や緑の美しい公園、シャトー前など野外撮影が一般的です。
《お色直しはナシ》
花嫁は一日中 Robe de mariée ウェディングドレスを着用。一生に一度ですから(基本的には)!
《結婚式のタブー》
新郎新婦は当日式で顔を合わせるまで会ってはいけません。
《ご祝儀ではなくプレゼント》
Liste de mariage リスト・ド・マリアージュと呼ばれる新郎新婦の欲しいものリストから自分の予算に合った品物を購入するのが主流です。お金を包む習慣はありませんが最近では新婚旅行のカンパを募る箱を置いたりする例もあります。事前に新郎新婦に直接尋ねるのが得策ですね。
《Pièce montée ピエス・モンテ》
起源は古代ギリシャ、当時のそれは繁栄を表す小麦と大麦と塩で作られ、見掛けは大きなパンのようであったとか。中世に入り小さな菓子パンに変化。それらを招待客が重ね合わせ塔を作り、塔が出来上がったら新郎新婦はその上で壊さないようにキスをすることで末永い幸せと健康を約束しました。現代ではシュー菓子をキャラメルソースをからめながら重ね合わせたものになり、フランスの結婚式では必ず用意されます。
《クラクション大サービス》
新郎新婦の乗る車もすれ違う車も、祝福の気持ちをこめてクラクションを鳴らします♪ 決して注意されているわけではないのでご安心を。
最後に番外編
《Enterrement de vie de garçon, de jeune fille》
Enterrementとは葬式の意味。独身生活の埋葬とでも訳しますか・・・結婚式の前日、新郎新婦は別々に、それぞれの親友たちと過ごし、はめをはずして独身最後の夜を祝います。
あとがき
主に証人がこの結婚式前日のイベントを計画するのだとか。ハメをはずしすぎて結婚解消にならないよう気をつけましょうね・・!
執筆 Ayako