二日目を迎えたフランス国鉄(SNCF)労働組合によるストライキの影響で、パリを含むイル・ド・フランス(Île-de-France)地域圏では、今朝(4日・水)8時前に、渋滞の総延長が一時398kmに達しました。
ストライキで運行本数が大幅に減っている電車の代わりに、多くの人が同時間帯に自家用車で通勤をしたことが原因です。ストライキ初日の昨日(火)の同じ時間帯には、渋滞の総延長は最大で400㎞にも達しました。昨日一日を通して、渋滞の距離は平均で275㎞を超え、記録的な渋滞となりました。
通勤通学に電車を利用した人も多く、ホームが人で埋め尽くされたため、線路上に転落して救助される人もでました。また、帰宅できないなど、既に日常生活に大きな影響がでていて、ストライキに対する反対の声が多く上がり始めています。
パリのポルト・ディタリー(Porte d’Italie)と郊外のエヴリー(Évry)を結ぶ高速道路6号線は特に渋滞がひどく、通常であれば20分程度で到着するところ、1時間半以上かかるとみられています。また同じくパリ近郊南部のフレンヌ(Fresnes)とクレテイユ(Créteil)を結ぶ高速道路86号線は、通常9分のところ、45分以上かかります。
渋滞はストライキがおこなわれている本日いっぱいは続くとみられています。
執筆:Daisuke