前回、1~99までのフランス語の数の数え方をご紹介しました。覚えていますか?
さて、70はどのように言うか思い出せますか…?
パッと出てこなかった人は「フランス語で数字の言い方をマスターしよう(1)」で確認してみてくださいね。
今回は、大きな買い物をする時に使うかも知れない、100以上の数え方をご紹介します。
100以上の数を数えてみよう
フランス語は、99までの数え方が非常にややこしいのですが、それさえしっかりとマスターしてしまえば後はそれほど難しくありません。ただし、複数形のsが付いたり付かなかったりするため、小切手を切ることが日常的なフランスでは、書くときには注意が必要です。
100、101、200、201 … 550
cent / cent un / deux cents /deux cent un … cinq cent cinquante
100や1000は、「1百」「1千」という言い方はせず、そのまま「百」「千」と言います。
cent は、先ほどの vingt と同じように200、300とちょうどの数では「deux cents」「trois cents」と複数形のsが付きますが、十の位以下に端数がある場合は「cent」 と単数形で表記します。
また、101 は「ソンアン(sɑ̃œ̃)」とリエゾンせずに発音します。
1.000、1.001、2.000、2.001、10.000、20.000、100.000、200.000
mille / mille un / deux mille / deux mille un / dix mille / vingt mille / cent mille / deux cent mille
mille は不変化のため、どのような場合でも複数形のsが付かないのが特徴です。また、「ミル(mil)」と発音し、同じような綴りの「fille フィーユ(娘)」のような発音にはならないので注意しましょう。
deux cent mille の cent には複数形のsは付きません。
表記の上では、千の位に「.」(point)を付ける、もしくは1 000 / 2 000 の様に1字分あけます。「,」(virgule)は小数点を表記する時に使用する為、間違えて使わないようにしましょう。
1.000.000、2.000.000、100.000.000、200.000.000
un million / deux millions / cent millions / deux cents millions
日常生活ではほぼ使うことのないような大きな数ですが、せっかくですから確認しておきましょう。
左から、100万、200万、1億、2億ですね。
先ほど、cent や mille は「1百」「1千」とは言わない、と説明しましたが、million は「1百万」と言います。また、mille は複数形のsは付きませんが、このmillion には複数形のsが付きますので混同しないように気を付けてくださいね。
cent は、deux cent mille の場合や十の位以下に端数がある場合にはsは付かないと言いましたが、「deux cents millions」 では複数形のsがつきますので、覚えておきましょう。
1.000.000.000、2.000.000.000、10.000.000.000、1.000.000.000.000
un milliard / deux milliards / dix milliards / un billion
宝くじに当たった時のことを想定して、言えるようになっておきましょう。
左から、10億、20億、100億、1兆です。0の数を数えるだけでも大変ですね。
先ほどの million と同じように、この milliard と billion も 「1十億」「1兆」と言い、複数形のsが付きます。
最後に
複数形のsが付いたり付かなかったり、un があったりなかったり、目の前がくらくらしてきそうなフランス語の数の数え方。
一気に1兆まで言えるようになる必要はまったくない(使う機会もほとんどない)ので、まずは日にちを言う時に必要な31まで、その次は時間に必要な60まで、次は買い物に必要な…と順番に言えるようになっていくと、少しだけ目の前のくらくらも軽減されるはず!
さあ、いつかは1兆という数字が必要になることをめざして、頑張りましょう!
執筆 Daisuke