フランス南部の地中海沿岸、ニースとモナコの間に位置するサン=ジャン=カップ=フェラ(Saint-Jean-Cap-Ferrat)にある、世界で最も高いと噂される別荘、ラ・ヴィラ・レ・セードゥル(la villa Les Cèdres)が、3億5000万ユーロ(日本円でおよそ462億円、1ユーロ132円計算)で売却され、事実上、「世界で最も高い別荘」となりました。
当初、この別荘は10億ユーロ(およそ1320億円)になると噂されていましたが、現在の所有者であるソシエテ・デ・プロデュイ・マル二エ=ラポストル(la Société des produits Marnier Lapostolle)社の社長は「(10億ユーロというのは)ばかげている」と話しています。
この別荘は、1830年に当時のベルギー国王レオポルド2世(Léopold II)によって建てられ、1920年初頭に、現在の所有者の先代である、グラン=マルニエ(Grand Marnier)の創設者アレクサンドル・マルニエ・ラポストル(Alexandre Marnier Lapostolle)氏によって買収されました。およそ14ヘクタールの敷地内には14,000種類の熱帯植物が植えられていて、2008年にはフランスの文化遺産に登録されています。
1,700平方メートルの建物に3億5000万ユーロの値が付けられ、1平方メートルあたり、およそ2700万円で、当初の噂よりもずいぶんお買い得(?)な価格となっています。
執筆:Daisuke