2018年4月22日 新しい亡命・移民に関する法案賛成多数で可決

2018.04.23

国民議会

22日(日)、ジェラ―ル・コロン(Gérard Collomb)国務大臣によって提出された、新たな「亡命・移民」に関する法案が国民議会の賛成多数で採択されました。

この法案は、難民申請に掛かる時間を短縮し、難民に認定された未成年は家族を母国より呼び寄せられるなど、難民を庇護する内容が拡大される一方、申請を却下された場合、強制送還までの期間が短縮されます。また、不法移民の摘発が強化され、拘留期限を最大で2倍まで延長するなど、不法移民に対してより厳格に取り締まる内容が議論を呼んでいました。

およそ61時間に及ぶ活発な議論の後、23時に投票がおこなわれました。賛成228票、反対139票、棄権24票で、賛成が反対を上回る結果となりました。

今回の投票では、LREM (La République En Marche ! 共和国前進)とLe Modem(Le Mouvement démocrate 民主運動)、そしてUDI(Union des démocrates et indépendants 民主主義独立連合)のほとんどの議員が賛成票を投じました。一方、LR(Les Républicains 共和党)、La France Insoumise(屈しないフランス)や社会党(Parti Socialiste)や共産党(Parti communiste)はFN(Front National 国民戦線)と同様、反対票を投じました。

これにより、難民申請がより厳格化されるとともに、不法移民に対しての締め付けが強化されることとなりそうです。

執筆:Daisuke

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