フランスで緩やかに、しかし着実に進化していると感じるのはエコロジーへの取り組みです。フランス人の日々の生活の中で、最近取り入れ始めたアクションはどんなものでしょうか?今回は、2022年版フランス生活に浸透したエコロジーな暮らしについてレポートします。
スーパーの買い物に便利なマイ〇〇バッグ
以前、買い物に必要なエコバッグについて紹介したことがありました。フランスで買い物に行くときは必ずマイバッグを持参することが定着し、誰もが四角い長方形のバッグを持ち歩いています。さらに、少し前から導入されたものがあります。それはマイ野菜バッグです。
量り売りの必需品!マイ野菜バッグ
スーパーの野菜売り場は、量り売りが主流です。備え付けのビニールに野菜や果物を入れて機械で重さを測り、値段シールをつけています。
数年前から野菜を入れるビニール袋の素材が、環境に配慮したビニールや紙袋に変わりました。そこからさらに現在はマイ野菜バッグがオプションとして加わったのです。
値段シールはQRコードのタグ部分に貼ります。値段は1ユーロ位です。
野菜売り場のデジタル秤には、袋なし、通常のビニール袋、マイ野菜バッグという3つの選択パネルがあります。値段の差は表示されないため、自分で袋なし、ビニール袋、マイ野菜バッグで測り比べてみました。
ビニール袋使用とマイ野菜バッグ使用の場合の差額は1サンチームと微々たるものです。ビニール袋代が1サンチームかかっているという計算になります。
袋なしはネギやかぼちゃなどの単数で買うことが多い野菜に利用できますが、トマトやニンジンなど複数になると袋が必要になってきます。
野菜は定期的に買いますので長い目でみたら1ユーロのマイ野菜バッグを購入し、何度も利用するほうが環境に優しい行動に繋がりますね。
個数があるものには便利
マイ野菜バッグは野菜売り場に売られています。シンプルな生成り色のコットンとメッシュの2種類あります。私は2枚所有して使っていますが、なかなか使い心地が良いです。買い物かごの中がすっきりした感じになり、丁寧に暮らしている感覚を味わえます。
もしマイ野菜バッグを忘れても、ビニール袋でも買い物ができます。自分で選択でき、おしつけがましくないところがいいと思います。
プラスチックゴミ削減にマイ水筒を活用!
フランスで最近よく見かけるのが、おしゃれなマイ水筒です。日本の水筒のクオリティは高いですが、フランスはどちらかというとビジュアル優先のようです。花柄だったり、マリンボーダー、ラメなどの水筒を見かけます。
これらの水筒はオーガニックショップ、アウトドアショップ、ティーショップで購入することができます。ガラス製のもの、キャップが木製のものなど種類豊富です。最近、外で水筒を持ち歩く人の姿を多く見かけるようになりました。
ペットボトルのミネラルウオーターは良質で手ごろな値段で手に入るフランスですが、マイ水筒を使用することでプラスチックごみの削減に一役買っています。
ごみの削減と同時に、自分のお気に入りの水筒を使う楽しさの2点が多くの人に支持されているのでしょう。
包装ごみ削減を目指すお店の取り組みとは?
炭酸水も今は、自家製マイソーダの機械の登場により個人宅やレストランでも気軽に楽しめるようになりました。また、私が行くマルシェのデリでは、マイ容器を持参すると代金を少し割り引きしてくれる所もあります。
お茶屋さんも、そのお店専用の袋を持参すると値段の端数をおまけしてくれるサービスも!リピーターの方は大いに利用していいシステムではないでしょうか。
マイ容器があると包材をリサイクルごみに出しに行く手間も省けます。お店によって提示している所としていない所があるので、まだ取り組みとしては始まったばかりなのかもしれません。
まとめ
買い物に行くときはマイ野菜バッグやマイ容器を持参するなど、フランスのエコへの取り組みについて紹介しました。各自が意識して行えば、環境保護に貢献ができる気がします。今回は紹介しませんでしたが、日本のお弁当箱や風呂敷のコンセプトは徐々にフランスに浸透しつつあります。緩やかに進化し続けるフランスのエコロジーな暮らし、変化を見守りつつまたレポートしたいと思います。
執筆YUKO
エコバックについての過去の記事
フランスで必需品のエコバッグ事情!日本へのお土産にもおすすめ!
エコライフについての過去の記事
フランス生活に役立つ!環境やお財布に優しいエコライフ3選!