フランスで生活して驚いたのは、タトゥーを入れている人がとても多いことです。スーパーのレジ係から、美容師さんや職場の同僚など、日常でちょっと意識して見ていたら、かなりの遭遇率だと気づきました。そこで今回は、フランスのタトゥー事情をレポートします。
フランス人のタトゥーはオシャレの一部
日本人は、タトゥーに対して特別な意味を持つことが多いと思いますが、フランス人を見ていると彼らにとっては、おしゃれの1つという感覚だと思います。
首の後ろや足首などにワンポイントで入れるタイプから、腕に大きなモチーフをあしらうタイプなどそれぞれです。
フランス人が好むタトゥーのデザイン
蝶々やバラ、ハートなどのワインポイントのデザインや、曲線や記号などのタトゥーもよく見かけます。また漢字の「空」が逆さまになっているパターンも多いです。
漢字などのタトゥーは、意味を知らなくてもなんとなくカッコイイからという感じで選ばれておりビジュアル優先なことが伝わります。あえて目立つ部位にタトゥーを入れてアピールしているのがフランス風と言えるでしょう。
フランスで高まっているタトゥーの浸透率!
先ほどお伝えしたように、フランス人にとってタトゥーはおしゃれの一部です。フランスではタトゥーを入れていても、公共のプールやスパなどが利用可能です。日本と違って全く問題ありません。
タトゥーショップは小さな街でも見つけることができます。きっと美容院やエステサロンと同じ感覚なのでしょう。気軽にお店に足を運ぶことが可能なのです。ただし、18歳以下のタトゥーは親の同意書と付き添いが必要です。
また子どものガム菓子のおまけにもシールタトゥーがついていたりします。モチーフは子どもらしいアニメのキャラクターなどで、幼稚園や小学校低学年の子ども達にこのガムは人気があります。
タトゥーの料金相場 値段はいくら?
お店でプロにタトゥーをお願いすると値段の相場は、1ヶ所のポイントタトゥーなら50€~80€、腕などの広範囲なら300€~500€ほどになります。評判の良いお店だともっと値段が上がるようです。
私の知り合いが、夏のバカンスを使って両腕にタトゥーを入れていました。4ヶ月前から予約をして、費用は1200€ほどかかったそうです。施術後は細菌が入らないようにシャワーを浴びられないなど規制があるため、広範囲のタトゥーは計画性をもって予約を入れたほうがよさそうです。
セルフタトゥーキットも販売されている!
セルフタトゥーキットなるものがネット販売されており、こちらは60€~120€。内容は、インク数種、針、タトゥーを入れる機械などが含まれています。タトゥーに興味はあるけれど、お金をあまりかけたくない若者はこのキットを使うようです。
実際、私の知り合いがキットを使って自分の手にタトゥーを入れていました。なかなか上手に描くのは難しいと言っていました。
落とせるタイプのタトゥーもある
フランスでは、染料が落とせるタイプと落とせないタイプの2種類のタトゥーに区別されています。多くの人が落とせるタイプのタトゥーを入れているのですが、炎症などの皮膚トラブルが指摘される一面もあります。
落とせるタイプは、ヘナなどの染料がベースでこれは化粧品の扱いになるのでハードルは低いといえるでしょう。肌の露出が多い時期、ヘナを使ってタトゥーを気分を味わう事ができます。石鹸で落ちる手軽さはあるものの、長持ちはしません。セルフキットもヘナの染料のみなので30€位で購入できます。
まとめ
ピアスのような手軽さを感じるフランス人のタトゥーは、おしゃれの1つとして浸透しています。私の知人もいつもノーメイクでアクセサリーもつけませんが、タトゥーでおしゃれを表現していると感じました。タトゥーに対する視点が日本と違って興味深いですね。
執筆 YUKO