時間と場所を気にせずできるネットショッピングはフランスでも人気です。その時になくてはならないのが、クレジットカードです。ここでは、フランスのカード事情とセキュリティ対策についてレポートします。
フランスのネットショッピングの決済方法は?
フランスのネットショップの支払い方法は、ペイパル、カルトブルー、ビザ、小切手、振り込みなどが主で、現金払いはありません。なかでも時間がかからず簡単に支払いができることから、フランス人の多くはカルトブルーで決済をしています。
小切手は郵送に日数がかかりますし、振り込みも振込先を登録承認してからでないと手続きができない場合があります。その点、カルトブルーはとても利便性が良い決済方法といえるでしょう。
決済に便利!カルトブルーの特徴
カルトブルーは銀行口座を作ると発行されるカードです。スタンダートタイプは青色なので Carte bleue(カルトブルー)と呼ばれています。ATMでの現金の引き出しやカード支払いにと、使えないところはほとんどないぐらい万能なカードです。
VisaやMasterも付帯しているので海外でも使用できます。日本のクレジットカードとの違いは、利用してから数日で引き落とされることです。使用時にサインの必要がなく、4桁の暗証番号を入力してすぐに決済できるので便利です。
安全に使える!カルトブルーの防犯対策
4桁の暗証番号のみで利用できる手軽さは、逆に紛失した時に簡単に悪用されるリスクもあります。そこで、安全にカードが使えるように追加されたシステムが、Un code d’authentification (コード ド―タンティフィカスィオン) で、1回のみの認証コードを利用したセキュリティ対策です。
ネットショッピングの時、カード番号を入力して決済ボタンを押すと自分の携帯にSMSですぐにお知らせが届きます。そこには、決済金額と購入先、そして8桁の認証コードが表示されています。その8桁を入力してネット上の決済は完了です。
このシステムが導入され、カード盗難によって悪用される心配が少なくなりました。ただ、ネットで買い物する時は携帯をそばに置いておく必要があります。
カルトブルーの利用料
使い勝手がいいカルトブルーですが、実は有料です。銀行口座の開設は無料ですが、付帯するカードの使用には口座管理料という名目で使用料を銀行に払います。
金額は各銀行によって異なりますが、毎月7~10€程が口座から引き落とされます。これには小切手とカルトブルーの使用料と、口座の履歴を書面にした郵送サービス料が含まれます。
まとめ
堅い雰囲気が漂うフランスの銀行は、ポイントサービスなどもありません。しかし、安心安全にカード決済ができるよう、その都度改善に力を注いでくれているようです。
執筆 YUKO