今回の日常生活におけるちょっとした、でも比較するとおもしろい「日仏文化の違い」にスポットを当ててみたのは「リンス」です。
フランス人はリンスをしない!?
え、リンスの何がおもしろいの?と、思われたアナタ。日本ではシャンプーの後、当たり前のように使われるリンスですが、フランスでは意外なことに、その存在価値が希薄だったりします…
まずですね、例えば一般家庭における10歳位の少女の髪というのは、大概「きっしきし」で日本の「さらさら〜」とは程遠い手触りです。なぜならば!彼らはシャンプーだけしてリンスを「しない」んです。
えーーーー?!?!
面倒だから?頭皮の汚れを落とせば手触りはいいってこと?この謎は解けません。。。どうしてでしょうね?水質も日本と比べてミネラル成分がとっても多いので、リンス無しでは髪がごわごわになってしまうというのに。いつかフランス人の家庭に突撃インタビューしてみます。
考えられる理由としては、フランス人は日本人に比べて髪の毛が細く、ボリュームも少ないので、シャンプー後に出るボリュームを保つべし、という意見を聞いた事があるような無いような。リンスでわざわざボリュームを減らすなんて、って感じでしょうか?私は髪の量が多い方ですのでそんな事したら大変な事になりますが^^;
確かにこっちの人に「この量いいなぁ」と言われた事が何度もあります。私は彼らのふわふわ軽〜いヘアーに憧れちゃいますがねぇ。(こっちの美容院で「アンタの髪じゃパーマは無理」と断られた経験あり)
ちなみに、こちらにもリンスインシャンプーのようなものは存在しますが、これがまた「ホントにリンス入ってるんですか?」といった代物で…実際フランスのホテルでは、四つ星以上の部屋のアメニティでやっとボディシャンプー&シャンプー&「リンス」が登場します。
普通はボディシャンプー&シャンプーのみ、分かれていれば良いほう。酷いときはボディシャンプー兼シャンプーという。。。ありえません。
そして極めつけはスーパーのお買い得品!よく2本セットで買うと安くなりますっていうパックありますよね?なんとそのセット、シャンプー × シャンプー!!!何でシャンプー×リンスのセットにしないんだ〜〜〜!!!???
渡仏初期に私は当たり前の様にそれがシャンプーとリンスだと思い、洗いながら気づいたという(遅い!?)悲しい思い出があります。
さらにリンスのフランス語名ですが、リンスとはそもそも英語、「すすぐ」(rinse) の意味から来ているそうなんです。それじゃあ良く似た単語、フランス語の (rincer)が使われているのかな?いえいえ、フランスではリンスをこう呼びます、
Après-shampooing シャンプーの後!!そのまんまやんけ〜〜〜!!!
はい、ご一緒に突っ込みありがとうございますm( _ _ )m
本当に、まさに「取って付けた」ような名前ですよね…もちろん「シャンプー後」の他にもヘアパックのような、髪に栄養を与えます〜的な商品はちらほら見かけますが、ロレアル級のメーカーでないと存在すらしません(汗)
男性なら髪も短いし、シャンプーだけってまだ納得出来ますが、フランスでは女性もおそらく半分はリンス未使用と思われます。癖っ毛が多いから?やっぱりボリュームが理由?なぜでしょう。ま、これも一言で言えば文化の違いなのかもしれませんね^^
あとがき
…というわけで、フランスに旅行でいらっしゃる場合は、ホテルにリンスが無い事は覚悟しておいた方が良いですよ!私はよく旅行に行く時リンスだけ別で持って行きます^^;でないと旅先できっしきしの髪の毛になってしまいます…
執筆 Yasko