カンヌ映画祭で最優秀女優賞「Mon roi」

2016.06.27

 

エマニュエル・ベルコが最優秀女優賞

前回ご紹介したLa tête haute(邦題:『太陽のめざめ』)の監督、エマニュエル・ベルコが女優として出ている映画をご紹介します。

タイトルは「Mon roi」。昨年度のカンヌ映画祭で最優秀女優賞を受賞しました。


インタビューの様子。一番左がエマニュエル・ベルコです(カンヌ映画祭オフィシャル動画)。

 

あらすじ

トニー(エマニュエル・ベルコ)はスキー中の事故で膝に重傷を負って入院。苦しいリハビリに耐えながらジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)との出会いから今までを思い出しています。

クラブで再会したことを機に、交際を始めた弁護士のトニーとレストラン経営者のジョルジオ。いつも笑いの絶えない素敵な二人は皆に祝福され結婚します。

ところが独身の頃のような遊びがやめられないジョルジオと、妊娠中で精神不安定な状態が続くトニーは、些細なことから衝突を繰り返してしまいます。

しかもジョルジオは、以前の交際相手のモデルが自殺未遂を起こしたのをきっかけに、家を留守がちに。ついには自分ひとりのアパートまで借り始め、二人の生活は破綻に向かっていきます。

あんなに一緒にいたのに、本当に私は彼のことを「知って」いたのか。自問自答を繰り返すトニーと、変わることができないジョルジオ。果たしてまた以前のような二人に戻れるのでしょうか。

⇒公式予告編はこちらのサイトからご覧いただけます

 

みどころ 憎たらしいのに魅力的なヴァンサン・カッセル

とにかくエマニュエル・ベルコとヴァンサン・カッセルの演技に圧倒されます。特にヴァンサン・カッセル演じるジョルジオはどうしようもないほど憎たらしいのに、それと同時に目を離せない魅力的なキャラクターです。トニーと同じように、観客も彼のことを大好きで大嫌いになるのではないでしょうか。

いつもはプレイボーイ役のルイ・ガレルがダメそうな無職青年役を演じているのもポイントです。

 

一般公開は2017年

日本での一般公開は2017年になるようですが、一足先に2016年6月24日から東京で開催される『フランス映画祭2016』でも見ることができます。
 
Shokoプロフ写真1
執筆 Shoko

 
 

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