カンヌ映画祭オープニング作品
今回は、やっぱりまたフランス映画の話をしたい!と思わせてくれた作品をご紹介します。2015年に公開されたエマニュエル・ベルコ監督のLa tête haute(邦題:『太陽のめざめ』)。昨年度のカンヌ映画祭のオープニング作品にも選ばれました。
インタビューの様子。(カンヌ映画祭オフィシャル動画)
カンヌ映画祭、レッドカーペット上の様子。(カンヌ映画祭オフィシャル動画)
あらすじ
ほぼ育児放棄の状態で育てられ、学校にも行かず非行を繰り返すマロニー(ロッド・パラド)。家庭裁判所判事のフローランス(カトリーヌ・ドヌーブ)はそれでもマロニーを救おうと、自身も同じような境遇だったヤン(ブノワ・マジメル)を教育係に任命します。
問題を抱える青年たちが集まる施設での生活が始まり、ガールフレンドやさまざまな人との出会いを経てマロニーも少しずつ更生していきました。しかし大切な面接試験でマロニーは以前のように暴力的な振る舞いをしてしまい…。
みどころ
これは決してフィクションではなく、現代のフランスを生々しく切り取っている映画ですが、必ず誰かは救いの手を差し伸べてくれる、という希望のあるメッセージが感じられました。そして最後のフランス国旗はなかなか象徴的なシーンですね。
ちなみに2016年6月24日から東京で開催される『フランス映画祭2016』でも公開が決まっています。どうやらロッド・パラドの来日もあるようです。生で見られる人がうらやましいですね。
執筆者 Shoko