5月13日(水)、フランスの経済・財務・復興省(Ministère de l’Économie, des Finances et de la Relance)は、レストランなどの再開に向けた基本方針を発表しました。
フランスでは5月3日から段階的に外出自粛などの規制が緩和されており、5月19日からは条件付きでレストランなどのテラス席が解禁されます。
レストラン再開の条件
フランス政府の発表した方針によれば、レストランやカフェは5月19日より、10名以下のテラス席を開くことができるようになります。
ただしパーテーションなどを席と席の間に設けること、1テーブルに着席人数を6名までとすること、さらに立った状態での飲食は禁止、などの条件があります。また、非接触でメニューを提示することや、電子決済での会計が勧められています。
利用者のマスク着用については、「一品目がサーブされるそのときまで」、注文や会計の時も含めて義務付けられました。
フランスの夏の風物詩(?)である、テラス席が復活するのは待ち遠しいですが、最新の感染対策が求められているのが現状です。
3回目の外出制限、解禁後初の連休
外出制限の緩和(déconfinement)の気運が高まるなか、カステックス(Jean Castex)首相は12日夜、今週末も引き続き公共の場で集まることを控えるなど、改めて国民に呼びかけました。
今週末はアサンシオン(キリストの昇天記念日、5月13日)を含む連休にともない、とくにパリを含むイル=ド=フランス地域圏(Île-de-France)から他の地域へのUターンを予定する人が多いためです。
現在フランスでは朝の6時から夜の19時までのみ、自由に移動できます。そのため高速道路や鉄道などで移動する人の集中が予測されています。
連休中も、ワクチン摂取が可能
連休とはいえ、各地に設置されたワクチン接種会場は営業を続ける方針です。ワクチン摂取のスピードを着々と上げたい意向です。
また、オリヴィエ・ヴェラン(Olivier Véran)保健相も、薬局などに対して連休中もPCR検査を受けられる体制を取るよう、要請しました。
移動制限が5月3日に解禁されて以来、初の連休ではありますが、まだまだ油断することはできません。
執筆 あお