夜間外出禁止、フランス全国的に18時から EU圏外からの入国、事前PCR検査を義務に

2021.01.15

フランス 夜間外出禁止18時より

1月15日(金)、カステックス(Jean Castex)首相は14日(木)の記者会見で、明日16日(土)からフランス全国(海外県を除く)で現在実施されている20時からの夜間外出禁止を18時からに前倒し、またEU圏以外からの入国者全員にPCR検査を義務づけることを発表しました。

 

フランス国内の1日の新規感染者21,000人超、18時以降夜間外出禁止

今回の発表で、これまで20時以降だった夜間外出禁止を2時間前倒しにしました。この措置は最低でも15日間行われますが、前回同様通勤などの理由による一部の例外は設けられています。

フランスにおける感染は11月上旬に第二波のピーク(1日の新規感染87,000人)を迎えました。その直前に始まった2回目のロックダウンで一旦は1日1万人前後まで減少し、大幅な感染拡大が懸念されたクリスマス休暇後も爆発的な伸びはありませんでした。

しかしながら、ここ数日で1日の感染者が再び20,000 人台になるなど、じわじわと感染者数の増加が顕著になり始めました。

 

イギリス型変異種警戒、アイルランドで新規感染者数が2週間で6倍

英国の変異種は現在アイルランドでも猛威を振るっており、同国では人口100万人当たりの新規感染者数が1月9日には1,223人と、イギリスの822人、フランスの277人を大幅に超えています。

ワクチン接種が始まったばかりのフランスでは、感染者数の爆発的な伸びを抑えて大量接種への時間稼ぎをする意図が見られます。

 

EU圏外からの全ての入国者、出発前のPCR検査陰性証明が義務

イギリス、南アフリカ変異種を警戒し、18日より、国籍を問わずEU圏外からの全ての入国者を対象に、出発前72時間以内のPCR検査の陰性証明が義務となります。また、到着後7日間の自主隔離を経て再度PCRテストを受ける必要があります。ちなみにこの措置は、既にイギリスからの入国者に対して実施されています。

これまでニュージーランドや日本など、新型コロナ感染者が少ない数カ国からの入国には事前のPCR検査は免除されていましたが、今回の措置では「EU圏外全ての国が対象」と発表されています。(注:日本からフランスへの入国の詳細に関しては、在日本フランス大使館のサイトをご参照ください。(アップデートされてない場合もありますので、その際は大使館に直接ご確認ください。)

万が一出発国でのPCR検査が不可能だった場合は、フランス到着後に空港で検査を行い、フランス政府が指定するホテルで7日間の隔離となります。

EU圏からの入国には現在のところ規制はないものの、アイルランドやデンマークでの感染急増を受け、今月21日に開催される欧州理事会(Conseil Européen)にて他の加盟国と協議が行われ、その決議に基づく対応が行われます。

 

ワクチン接種32万人、18日より75歳以上が対象

フランスにおけるワクチン接種者の数は前日より7万人増え、現在までに合計318,000人となりました。来週月曜の1月18日より75歳以上全ての人、および年齢に関係なく重症疾病を抱えるへ人約80万人への接種が開始されます。この日から国内700箇所のワクチン接種会場がオープンします。接種は予約制で、予約はオンラインか電話で行います。

ワクチン接種会場の情報、及び予約情報はこちら

電話での問い合わせ:0800 009 110(フランス国内のみ)

執筆:マダム・加藤

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