FIFAワールドカップ2018ロシア大会 フランスが20年ぶりの優勝 国中が歓喜の渦に

2018.07.16

15日(現地時間15日(日) 午後6時/日本時間16日(月) 午前0時)、ロシアのモスクワにあるルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で、FIFAワールドカップ2018ロシア大会の決勝戦が行われ、フランスが4-2でクロアチアに勝利し、1998年フランス大会以来20年ぶり、2度目の優勝を手にしました。

 

試合結果

前半

1998年のフランス大会以来20年ぶりとなる優勝が懸かったフランスと、1991年に旧ユーゴスラビア社会主義連邦共和国から独立し、1998年に初参加して以来初の優勝が懸かったクロアチアの激闘は、4-2でフランスが勝利をおさめました。

決勝戦は、終始クロアチアが試合の主導権を握る形で繰り広げられました。

そんな中、前半18分で、フランスのアントワーヌ・グリズマン(Antoine Griezmann)が放ったフリーキックがクロアチアのマリオ・マンジュキッチ(Mario Mandžukić)の頭にあたり、キーパーの頭上を抜けてそのままゴール。幸運な先制点を手にしました。しかし、28分にクロアチアのイヴァン・ペリシッチ(Ivan Perišić)がゴールを決め1-1の同点へ追いつかれます。

その後、38分にはフランス選手が放ったコーナーキックがペリシッチ選手の手にあたり、今大会から導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)※の結果、ハンドとして認められ、グリズマンによるPKで再び2-1と勝ち越します。
※判断が難しい場合や、審判から死角になっていて判定ができない場合、試合の流れや得点に大きく影響する重要な判断が要求される場合に、判定の補助として用いられるシステム。使用判断の基準は大会の主催者が決定します。

フランスは前半で、エンゴロ・カンテ(N’Golo Kanté)が27分に、リュカ・エルナンデス(Lucas Hernandez )が41分に、それぞれイエローカードの判定をうけています。

 

後半

フランスは、後半14分にポール・ポグバ(Paul Pogba)が、20分にはキリヤン・エムバぺ(Kylian Mbappé)がミドルシュートを鮮やかに決め、連続で2得点を獲得し、4-1とクロアチアを引き離します。

24分には、フランスのGK(キーパー)のユーゴ・ロリス(Hugo Lloris)のミスキックを、クロアチアのマンジュキッチが捉えゴール。4-2と追い上げます。

終了間際47分にはクロアチアのシメ・ヴルサリコ(Šime Vrsaljko)がイエローカードの判定を受け、試合はそのまま4-2で終了し、フランスが勝利しました。

 

国民は歓喜 暴動に発展も

優勝をおさめたフランスですが、試合開始前から国民の興奮は最高潮に達し、お祭り騒ぎとなりました。シャンゼリゼ大通(Avenue des Champs-Élysées)を始め、凱旋門(Arc de triomphe)は大勢の人で埋め尽くされ、優勝を祝いました。

一方で、パリやその郊外を始めとするいくつかの場所では、興奮したファンたちが発煙瓶を投げたりしたため、機動隊が出動する騒ぎも起こりました。

 

著名人やあの施設もツイッターで祝福

フランスの優勝に、著名人やルーブル美術館も相次いでツイッターに祝福の投稿をしました。

大興奮するエマニュエル・マクロン(Emanuel Macron)大統領、その様子をツイートする元テニスプレーヤーでスポーツジャーナリストのサラ・ピトコウスキ(Sarah Pitkowski)。

フランス代表に祝辞を送る元ブラジル代表のロナウジーニョ(Ronaldinho)。
「おめでとう、友人のポグバとチームメイトたち、君たちは本当に強かった‼そして、最も素晴らしいのは、グリズマン、ポグバ、エムバぺがゴールを決めたことだよ!」

パリのルーブル美術館(Musée du Louvre)は、フランス代表の健闘を称え、フランス代表カラーの青いユニフォームを着たモナリザ(La Joconde)と共にツイートしました。
「ワールドカップ2018のフランス代表チームの優勝、おめでとう!」

 

今大会の得点王の2位にフランス選手2名

今大会の決勝トーナメントに出場した全選手の中で、フランスの選手2名が得点数で2位に輝きました。

1位はイングランドのハリー・ケイン(Harry Kane)で、出場試合数6、得点数6。次いで、フランスのグリズマンとエムバぺが共に出場試合数7、得点数4で2位。同じく2位にはロシアのデニス・チェリシェフ(Denis Cheryshev)、ポルトガルのクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)、ベルギーのロメル・ルカク(Romelu Lukaku)らがいます。

グリーズマンは、その試合において優れた選手に送られるマン・オブ・ザ・マッチ(Man of the match / MOM)にこの決勝戦でも選ばれ、今大会で3回目のMOMに選ばれました。

20年ぶりの優勝に、しばらくフランス国内の興奮は続きそうです。

執筆:Daisuke

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