5月12日パリ・ナイフによる通行人襲撃事件 チェチェン共和国出身の犯人 ISに忠誠か

2018.05.14
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12日(土)夜、パリ中心部の飲食店が立ち並ぶ界隈で、ナイフを持った男が通行人を次々に襲撃し、1人が死亡、4人が負傷した事件で、警察によって射殺された犯人は、ロシア南部のチェチェン共和国出身のフランス人だったと現地のメディアが一斉に報じました。

 

事件の経緯

12日夜、パリ中心部にある観光地オペラ座(l’Opéra Garnier )からほど近い繁華街で、ナイフを持った男が通行人5人を襲い、5人全員が病院へ運ばれ、そのうち1人が死亡しました。2名が重症となっていますが、命に別状はないとのことです。

容疑者の男は、その場で警察によって射殺されました。

犯行時、男は「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたことや、イスラムテロ組織「IS(イスラム国)」が犯行声明を出したころから、テロ事件として捜査を開始しました。

 

現場は日本食レストランが多く、日本人も多い場所

事件現場となったのは、パリ2区の日本食レストランや日本雑貨店などが立ち並び、パリ・オペラ座からも徒歩3分ほどの距離にあり、日本人や観光客をはじめ、多くの人が集まる場所です。事件発生時は週末ということもあり、多くの人で賑わっていました。犯行後、現場付近は警察によって閉鎖されました。

日本大使館によると、負傷者の中に日本人はいないということです。

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事件現場(Google mapより引用)

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パリ・オペラ座付近拡大画像。赤い印が事件現場(Google map より引用)

 

マクロン大統領が声明

事件後、今年で就任1年を迎えるエマニュエル・マクロン(Emanuel Macron)大統領はツイッターで「フランスは再び血の代償を払ったが、自由の敵には一歩であろうとも譲ることはない」と声明を発表しました。

 

犯人像は

この事件で警察によって射殺された犯人は、当初、身分証を携帯していなかった為、北アフリカ系の人物と報じられていましたが、現地の報道では、ロシア南部のチェチェン共和国出身のハムザト・アシモフ(Khamzat Azimov、フランス語発音ではカムザト・アシモフ)容疑者であると報じられています。警察の公式発表では、現在も容疑者の身元を明らかにはしていません。

 

BFMTV.より

アシモフ容疑者は1997年にロシア南部のチェチェン共和国で生まれ、2010年にフランス国籍を取得し、フランス東部のストラスブールに住んでいました。現在、アシモフ容疑者の両親と、ストラスブールのアシモフ容疑者の友人数人が重要参考人として、取り調べを受けています。

アシモフ容疑者は、国家の安全を脅かす恐れがある要注意人物として、フィッシェS(fiché S)に指定されていました。このフィッシェSは、特別な容疑がない状態で警察の監視対象とすることができ、イスラム過激派やギャング、過激思想の持主、スポーツの暴徒化した観客(フーリガン)などが含まれます。

また、アシモフ容疑者がISに忠誠を誓っている動画が見つかったとの情報もあり、ISとの関連も調べられています。

 

被害者は

今回の事件で、パリ13区に住むロナン(Ronan)さん(29歳)が帰らぬ人となりました。

ロナンさんは、犯人と同じ通りを歩いていて、他の犠牲者4人と共にナイフで犯人に襲われました。隣人によるとロナンさんは誰からも頼りにされ、寛大な心の持ち主で、周りから好かれるとても良い青年だっということです。

 

パリに滞在中の方、また渡仏予定のある方は、最新の情報を常に入手し、身の安全を確保するように努めてください。

執筆:Daisuke

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