パリの中心を流れるセーヌ(La Seine)川が、数日間続いた豪雨のために水位の上昇し危険なレベルに達していましたが、増水のピークは越えたとみられています。
セーヌ川は先週、通常よりも水位が5メートル上昇したため、周辺の道路や歩道が閉鎖され、またルーブル美術館の一部やRERなども閉鎖されています。既に雨はやんでいるため、月曜日以降水位は次第に下がるとみられていますが、依然として危険なレベルを保っています。
セーヌ川は1910年の1月28日に、2週間続いた豪雨のために水位の上昇が8.6メートルに達する大洪水に見舞われ、セーヌ川周辺の大部分が浸水する経験があり、当時と比較すると今回の被害はそれほどではない、と多くの市民は楽観的に見ています。
しかし、パリではこの2年間で2度もセーヌ川の著しい水位上昇を記録していることから、気候変動による異常気象によるものではないか、という声も出ています。
(写真提供:Dominique QUEMENEURさん)
危険な状態が続いていることから、パリ滞在中の方や渡航を予定されている方は充分な注意が必要です。
※写真を追加し、一部内容を修正し再配信しました(2018.1.30)
執筆:Daisuke