パリ8区にある歴史的な展覧会場グラン・パレ(Grand Palais)が、2024年のパリ夏季オリンピックに向けて大規模に改修されると発表されました。
2024年に開催されるパリオリンピックでは、グラン・パレはフェンシングとテコンドーの会場として利用される予定です。しかし、2000年代に12年をかけて行われた大改修後も、安全基準を満たしていないため、建物の大部分が一般には公開されておらず、このままでは競技会場として利用することはできません。
今回の改修は、2020年から2023年にかけて行われ、建物の安全性を高めバルコニーも使用できるようになります。改修後は収容人数が現在の2倍以上の11,000人に引き上げられます。また、セーヌ川を見渡すことができるテラスにもアクセスできるようになり、イベントスペースとして活用することが期待されます。
改修に掛かる費用は4億6,600万ユーロ(およそ620億円、2018.2.14現在)にのぼり、そのうち2億8,800万ユーロ(およそ383億6,000万円)を国が負担し、2,500万ユーロ(およそ33億3,000万円)をシャネルが負担します。
1900年のパリ万博の為に建てられたグランパレでオリンピックの競技を観戦が出来るのも、パリならではかもしれません。
執筆:Daisuke