超大型のハリケーン「イルマ(Irma)」が勢力をさらに強めながら、カリブ海の西インド諸島を北西方向に縦断しています。
本日6日(水)、カテゴリーを最大の5に上げ、現在は西インド諸島の東部、リーワード諸島上空を通過中です。リーワード諸島にはフランス領のセント・マーティン(Saint Martin)島、グアドループ(Guadeloupe)、サン・バルテルミー(Saint Barthélemy)島が含まれています。
このハリケーン「イルマ」は大西洋上のハリケーンとしては、過去10年間で最も勢力が強く、最大風速が80m/秒に達します。また、フランス本土をすっぽりと覆うほどの大きさで、広い範囲が長時間、猛烈な風雨にさらされる恐れがあります。このあとも時速24キロとゆっくりとした速度を保ちながら、フランス時間本日夜にもプエルトリコやドミニカ共和国を通過するとみられています。
現地では、ハリケーンの直撃に備えて住民が食料品などの買いだめをしているため、品薄の状態が続いています。
今後も大きな被害が予想されます。また、既にイルマが通過した地域でも強風・大雨・波が続くとみられますので、該当地域に滞在中の方は最新情報を確認し、身の安全の確保に努めてください。
執筆:Daisuke