12月4日(日)、オーストリアで行われた大統領選挙で、「緑の党」前党首で親EU派のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)候補が勝利し、フランソワ・オランド(François Hollande)仏大統領は歓迎の意を表明しました。事前の調査では、極右政党の「自由党」のノルベルト・ホーファー(Norbert Hofer)氏との接戦が予想されていましたが、ファン・デア・ベレン氏が得票率53.3%で勝利しました。今回の選挙では、EU加盟国で初めての極右政権の国家元首が誕生するかがおおきな焦点となっていましたが、実現にはいたりませんでした。
結果を受けて、オランド大統領は「オーストリアの人々は『開かれたヨーロッパ』を選択した」とのべ、「今回のこの結果は明確でゆるぎないものである」と熱い賛辞を送りました。2017年に大統領選挙がおこなわれるフランスでも、今回のオーストリアの大統領選挙の結果が大きな関心を集めています。
執筆:Daisuke